甲斐大和駅

甲斐大和駅:歴史と自然に抱かれた中央本線の駅



甲斐大和駅は、山梨県甲州市大和町初鹿野にあるJR東日本中央本線沿線の駅です。1903年明治36年)、初鹿野駅として開業。その後、甲府駅までの路線が開通し、途中駅となりました。駅名は1993年(平成5年)に現在の甲斐大和駅へと改称されました。

歴史を刻む駅舎と周辺環境



開業当初から幾度かの改築を経てきた駅舎は、1969年昭和41年)11月に現在の姿となりました。かつては有人駅として窓口や自動券売機が設置されていましたが、現在は無人駅となり、乗車駅証明書発行機のみが設置されています。駅周辺は、国中地方と郡内地方の境に近い山間部で、日川渓谷の小さな平地にあります。周囲には、甲州市役所大和庁舎、小学校、中学校などがあり、生活に密着した環境です。

交通の要衝と観光の拠点



甲斐大和駅は、大月と塩山の間では唯一の追い越し可能な駅であり、特急「あずさ」や「かいじ」の通過待ちがよく行われます。また、週末には大菩薩峠の登山口である上日川峠へのバスも運行されており、登山客の玄関口としての役割も担っています。駅には、かつて貨物や荷物の取扱いも行われていましたが、現在は旅客のみの取扱いです。SuicaなどのICカードも利用可能です。

武田氏ゆかりの史跡と豊かな自然



甲斐大和駅周辺には、武田氏ゆかりの史跡が多く残されています。駅北東には、武田勝頼一族が自害したとされる天目山があり、他にも景徳院などの史跡があります。駅ホームには「武田氏終えんの郷」の看板が設置され、駅裏手には武田勝頼の銅像も建立されています。この地名は、代々武田氏に仕えた初鹿野氏に由来するとも言われています。駅周辺は、自然豊かな環境に恵まれており、日川渓谷の美しい景色を楽しむことができます。

駅構造と利用状況



甲斐大和駅は、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の計2面3線を持つ地上駅です。ホームは嵩上げされておらず、切通しの底に位置しています。駅舎は切通しの橋上にあり、各ホームへは階段を下りて行きます。島式ホームには、地元で産出される甲州鞍馬石を使ったモニュメントが設置されています。

JR東日本によると、2000年度から2013年度の1日平均乗車人員は推移を示しています。(具体的な数値は資料を参照)

アクセスと周辺情報



甲斐大和駅は、中央本線を利用してアクセスできます。最寄り駅である笹子駅や勝沼ぶどう郷駅からも容易にアクセス可能です。駅周辺には、飲食店や宿泊施設なども点在しており、観光客にも便利な立地となっています。

まとめ



甲斐大和駅は、歴史と自然、そして交通の要衝としての役割を兼ね備えた、魅力的な駅です。周辺の史跡や豊かな自然を巡る拠点として、多くの人々に利用されています。また、交通の便も良く、観光やビジネスの拠点として最適な場所です。将来的には、さらに利便性の向上や観光資源の活用が期待されます。

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