甲斐小泉駅

甲斐小泉駅：山梨の高地を走る小海線の駅

甲斐小泉駅は、山梨県北杜市長坂町小荒間にある東日本旅客鉄道（JR東日本）小海線の駅です。標高1,044mという高地にある駅で、JR全駅の中でも7番目に高い位置に立地しています。駅名は、開業当時の村名である山梨県北巨摩郡小泉村に由来しています。

歴史

甲斐小泉駅は、1933年（昭和8年）7月27日、小海線の小淵沢駅―甲斐小泉駅間が開通した際に開業しました。当初は一般駅として営業を開始しましたが、時代の流れとともに変化を遂げてきました。1963年には貨物取扱いを廃止、1986年には荷物扱いも廃止され、同年11月1日には無人駅となりました。国鉄分割民営化後の1987年4月1日からは、JR東日本の駅として運営されています。2014年には東京近郊区間に編入され、2020年には列車制御システムの導入に伴い、交換設備が廃止されました。

駅構造

甲斐小泉駅は、地上駅で小淵沢方面に向かって左側にある単式ホーム1面1線を有しています。かつては相対式ホーム2面2線でしたが、無線式列車制御システムの導入により、下り線ホームが廃止され、現在は旧上り線ホームで両方向の列車が発着する構造となっています。無人駅ですが、改札口横にはプレハブの窓口があり、多客期の昼間には駅員が配置されます。近代的な駅舎が多い中、駅舎に日本語による駅名表示がないという珍しい特徴も持っています。また、SuicaなどのICカード乗車券は利用できません。

利用状況

甲斐小泉駅の1日平均乗車人員は、山梨県統計年鑑の数値を基に算出されています。具体的な数値は年次によって変動するため、ここでは詳細な数値の提示は避けさせていただきます。しかし、山間部に位置し、無人駅であることを考慮すると、利用状況は比較的少ないと考えられます。

駅周辺

甲斐小泉駅周辺には、観光施設や公共施設などが点在しています。有名な観光スポットとしては、平山郁夫シルクロード美術館が挙げられます。また、八ヶ岳南麓天文台地震前兆電離層観測研究センターも近隣にありますが、地震前兆検知実験のため、一般公開は休止中です。その他、小泉郵便局、八ヶ岳エスペラント館、三分一湧水などがあり、北杜市民バスの停留所も駅前にあります。

アクセス

甲斐小泉駅へのアクセスは、JR小海線が主な手段です。周辺には駐車場も整備されていますが、台数は限られています。公共交通機関を利用するか、事前に駐車場の空き状況を確認することをお勧めします。

まとめ

甲斐小泉駅は、標高が高く、自然豊かな環境に囲まれた静かな駅です。無人駅であることや、ICカードが利用できないことなど、不便な点もありますが、独特の雰囲気を持つ山間の駅として、観光客や地元住民に利用されています。周辺には観光スポットや公共施設もあるため、観光の拠点としても活用できます。独特の雰囲気と自然環境を味わいたい方には、おすすめの駅です。

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