相鉄新横浜線

相鉄新横浜線は、神奈川県横浜市保土ケ谷区の西谷駅から同市港北区の新横浜駅を結ぶ、相模[[鉄道]]（相鉄）の鉄道路線です。路線名に「相鉄」を含み、駅ナンバリングで使われる路線記号はSOです。

概要

元々この路線は神奈川東部方面線計画の一部分であり、東京都心部へのアクセス路線として整備が進められました。西谷駅 - 羽沢横浜国大駅間は相鉄・JR直通線（SJ線）として、羽沢横浜国大駅 - 新横浜駅間は東急新[[横浜線]]とともに相鉄・東急直通線（ST線）として建設が進められました。

相鉄の路線としては相鉄いずみ野線以来、約43年ぶりの新規路線であり、東急新[[横浜線]]は、地下鉄事業者の東京メトロを除いた大手私鉄同士の異なる会社の路線を地下鉄を介さずに直接結ぶ路線であり、関東では初めてのケースとなります。

名称について

路線全体の運営者である相模[[鉄道]]による路線名および『鉄道要覧』では、会社の略称「相鉄」を含めた「相鉄新横浜線」とされており、単に「新横浜線」とは略記されません。これは同じく神奈川東部方面線計画の一部分を構成する東急新[[横浜線]]との混同を防ぐためです。

一方、保有者である鉄道・運輸機構による事業名称は西谷駅 - 羽沢横浜国大駅間が相鉄・JR直通線（SJ線）、羽沢横浜国大駅 - 新横浜駅間が相鉄・東急直通線（ST線）となっています。

路線データ

路線距離：西谷駅 - 新横浜駅間 6.3 km
軌間：1,067 mm
駅数：3駅（両端の駅を含む）
複線区間：全線
電化区間：全線（直流1,500 V）
保安装置：ATS-P

当路線の西谷駅 - 羽沢横浜国大駅を利用する場合は30円、羽沢横浜国大駅 - 新横浜駅を利用する場合は40円の加算運賃が適用されます。

沿線風景

新横浜線はほとんどがトンネル区間であり、踏切は一つもありません。

西谷 - 羽沢横浜国大
西谷駅を発車した列車はすぐに相鉄本線上り線を分かれてトンネルに入り、地下駅の羽沢横浜国大駅となります。ここからは東急線と分岐して直通運転先のJR直通線に入ります。
羽沢横浜国大 - 新横浜
羽沢横浜国大駅を出るとJR直通線と分岐して直進しトンネルに入ります。そのままトンネルを走行し続けて、地下駅の新横浜駅となり、直通運転先の東急線に入ります。

運行形態

本路線は正式には西谷駅が起点ですが、案内・運行上は西谷方面が下り、新横浜方面が上りとなっています。

現在の列車種別

すべて通勤型車両で運転され、乗車券のみで乗車できます。

相鉄本線直通系統
特急…本線特急
通勤急行…本線通急
快速…本線快速
各駅停車…本線各停
相鉄いずみ野線直通系統
通勤急行…いずみ野線通急
快速…いずみ野線快速
各駅停車…いずみ野線各停
新横浜発着系統
特急…相鉄新横浜線特急
各停…相鉄新横浜線各停
JR線直通系統
特急…JR線直通特急
各駅停車…JR線直通各停
東急東横線直通系統
特急…東横線直通特急
通勤特急…東横線直通通特
各駅停車…東横線直通各停
東急目黒線直通系統
特急…目黒線直通特急
通勤特急…目黒線直通通特
各駅停車…目黒線直通各停

列車番号

列車番号は以下のように定められています（2023年3月18日改正時点）。

3120 - ：特急（相鉄本線 - JR線直通系統）
3700 - ：特急（相鉄本線 - 東横線直通系統）
(中略)
9900 - ：臨時回送列車

運行番号

列車番号とは別に先頭車両の右上・左上・左窓下のいずれかに二桁（東急線直通運用のみ末尾に相鉄車はG、東急車はKが付く）の運行番号を表示しています。列車番号と運行番号の関連性はありません。

JR線直通列車

2019年 11月30日の第一期線開業時点では、本路線を走行する列車は、ほとんどの列車が海老名方面とJR線新宿方面とを直通する列車であり、特急は全列車が直通でした。

列車種別

特急
相鉄線内最速の種別です。基本的には相鉄海老名駅 - JR新宿駅で運転されています。
各駅停車（各停）
基本的には相鉄海老名駅 - JR新宿駅で運転されています。

新横浜方面行き列車

本路線全線を走行する列車は東急線直通列車1日約100往復（上下200本）および新横浜駅発着が設定されています。

列車種別

特急
東急目黒線・相鉄本線直通系統（都営三田線・東京メトロ南北線・東急目黒線 - 海老名）
東急目黒線・相鉄いずみ野線直通系統（都営三田線・東京メトロ南北線・東急目黒線 - 湘南台）
東急東横線・相鉄本線直通系統（東武東上線・東京メトロ副都心線・東急東横線 - 海老名）
東急東横線・相鉄いずみ野線直通系統（東武東上線・東京メトロ副都心線・東急東横線 - 湘南台）
相鉄本線直通系統（新横浜 - 海老名）
通勤特急
平日朝ラッシュ時の上りにおいて相鉄いずみ野線から直通する列車のみ設定されています。
東急東横線・相鉄いずみ野線直通系統（東武東上線・東京メトロ副都心線・東急東横線 - 湘南台）
東急目黒線・相鉄いずみ野線直通系統（都営三田線 - 湘南台）
各駅停車（各停）
東急目黒線・相鉄本線直通系統（都営三田線・東京メトロ南北線・東急目黒線 - 海老名）
東急目黒線・相鉄いずみ野線直通系統（都営三田線・東京メトロ南北線・東急目黒線 - 湘南台）
東急目黒線直通系統（都営三田線・東京メトロ南北線・東急目黒線 - 西谷）
東急東横線・相鉄本線直通系統（東武東上線・東京メトロ副都心線・東急東横線 - 海老名）
東急東横線・相鉄いずみ野線直通系統（東武東上線・東京メトロ副都心線・東急東横線 - 湘南台）
東急東横線直通系統（東武東上線・東京メトロ副都心線・東急東横線 - 西谷）
相鉄本線直通系統
相鉄新横浜線内系統

使用車両

現在、12000系（JR線直通）、20000系（東急東横線直通）、21000系（東急目黒線直通）以外の自社車両は定期回送、試運転、トラブル時に入線しています。

JR線直通車両
自社車両：12000系（10両編成）
乗り入れ車両：JR東日本 E233系7000番台（埼京線・10両編成）
東急線直通車両
自社車両：21000系（8両編成）、20000系（10両編成）
乗り入れ車両：東急電鉄 5050系4000番台（東横線・10両編成）、3020系（目黒線・8両編成）、5080系（目黒線・8両編成）、3000系（目黒線・8両編成）

女性専用車

平日の朝ラッシュ時間帯の上り列車（10両編成）において女性専用車を実施していますが、JR線直通列車と東急東横線直通列車で設定号車および時間帯が異なります。

JR線直通列車：平日朝7時20分から9時30分までにJR埼京線大崎駅へ到着する上り列車の最後尾車両（10両編成10号車）。
東急東横線直通列車：平日朝始発から9時30分までの上り全列車の先頭車両（10両編成1号車）。
東急目黒線直通列車（8両編成）には女性専用車は設定されません。

歴史

2019年（令和元年）11月30日 - 西谷駅 - 羽沢横浜国大駅間が開業し、相鉄本線西谷駅 - 海老名駅区間とJR東日本との間で直通運転が開始。
2023年（令和5年）3月18日 - 羽沢横浜国大駅 - 新横浜駅間が開業し、相鉄本線海老名駅から東急線との直通運転が開始。

駅一覧

新横浜駅側から記述。正式な起点は西谷駅。

新横浜駅
羽沢横浜国大駅
* 西谷駅

その他

新横浜駅開業にあわせ、相鉄本線（西谷以遠）- 羽沢横浜国大駅・新横浜駅を含む通勤IC定期を利用する場合、横浜駅でも乗降が可能な「YOKOHAMAどっちも定期」というサービスを実施しています。

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