真岡鐵道

真岡鐵道株式会社の概要

真岡鐵道株式会社は、栃木県および茨城県で運行される真岡線を運営する第三セクターの鉄道会社です。沿線自治体などが出資し、1987年に設立されました。翌1988年には、元々JR東日本に属していた路線を転換して真岡線を開業しました。この鉄道は、地域の交通手段を維持するだけでなく、観光客を呼び込む役割も果たしています。

歴史

真岡鐵道の設立から現在に至るまで、様々な出来事がありました。1987年に設立され、翌年には真岡線の運行が開始されました。この路線は、国鉄の特定地方交通線を引き継いだものでした。1994年からは「SLもおか」として知られる蒸気機関車牽引の列車が運行を開始し、地域の観光資源としても 大変重要な役割を担うようになりました。さらに1998年には、関東鉄道との共通チケットが発売され、他の路線とのアクセスも便利になりました。

2019年には、枕木オーナー制度を導入し、寄付を通じて地域住民の支援を受ける取り組みも始まりました。しかし、2024年には運転士による酒気帯び運転が発覚し、厳しい対応が求められる事態も発生しました。

路線とサービス

真岡線は、下館駅から茂木駅までの41.9kmを結ぶ鉄道路線で、17の駅があります。この路線は、第一種鉄道事業に分類されています。

車両

真岡鐵道では、蒸気機関車を牽引した「SLもおか」や、気動車など様々な車両を保有しています。1994年から運行を開始した「SLもおか」は、地域の観光シンボルともいえる存在です。

現有車両

• - 気動車: モオカ14形は、2002年にモオカ63形を置き換えるために導入されました。
• - 客車: オハ50形及びオハフ50形は、「SLもおか」の客車として使われ、JR東日本から譲り受けたもので、国内で唯一原形を保つ50系客車です。
• - 蒸気機関車: C12形66号機（川俣号）は、以前は福島県に保存されており、現在は真岡鐵道で運行されています。
• - ディーゼル機関車: DE10形1535は、「SLもおか」の回送やSL不調時の補助機関車として利用されています。

過去の在籍車両

過去には、開業時に導入されたモオカ63形や、C11形（325号機・水原号）が在籍していました。C11形は多くの観光地で活躍し、様々なイベントでも使用されていましたが、経年的な維持費の関係から運用を終了し、東武鉄道に譲渡されました。

イメージキャラクター

真岡鐵道のイメージキャラクターは「綿道もか」で、彼女の名前の由来は真岡の伝統産業である木綿と、真岡駅のローマ字表記「MOKA」から来ています。2020年に一般公募で名前が決定され、C12 66（川俣号）をモデルにしたキャラクターとして活躍中です。

不祥事

2024年には運転士による酒気帯び運転が発覚し、運転士が基準を超えるアルコールを検出されつつも運転していた事例が報告されました。この件は、国土交通省の監査を受け、関係者に対し厳しい処分がなされました。真岡鐵道は、運行に関わる安全面の強化を求められる状況にあります。引き続き、地域の交通の安全確保に努めていくことが求められています。

真岡鐵道は、地域の人々と連携しながら、観光地としての魅力を高め、持続可能な鉄道運営を目指しており、今後の発展に期待が寄せられています。

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