石場駅

石場駅

概要

滋賀県大津市松本二丁目に位置する京阪電気鉄道石山坂本線石場駅は、OT10の駅番号を持ちます。本記事では、現在の石場駅に加え、かつて存在した鉄道院大津線石場駅についても詳細に解説します。

歴史

京阪電鉄 石場駅

1913年（大正2年）3月1日: 大津電車軌道の大津駅（現在のびわ湖浜大津駅）から膳所駅（現在の膳所本町駅）間の開通に伴い開業しました。
1927年（昭和2年）1月21日: 太湖汽船・湖南汽船との合併により設立された琵琶湖鉄道汽船の停留場となります。
1929年（昭和4年）: 京阪電気鉄道との合併を経て、同社の停留場となりました。同年5月20日には貨物列車の振動により駅舎が倒壊、乗客2名が負傷する事故が発生しました。
1930年（昭和5年）9月15日: 路線名称が制定され、大津線の所属となります。
1936年（昭和11年）10月10日: 路線名称改定により石山坂本線に所属変更となります。
1943年（昭和18年）10月1日: 阪神急行電鉄との合併により、京阪神急行電鉄（現在の阪急電鉄）の停留場となります。
1949年（昭和24年）12月1日: 京阪神急行電鉄から分離し、現在の京阪電気鉄道の停留場となります。
1965年（昭和40年）9月26日: 駅舎の移設工事が完了しました。
2003年（平成15年）10月4日: 駅員終日配置から、一部時間帯配置に変更されました。

鉄道院 石場駅

1880年（明治13年）7月15日: 工部省東海道本線の馬場駅（現在の膳所駅）から大津駅（現在のびわ湖浜大津駅付近）間が開通した際に開業しました。
1889年（明治22年）7月1日: 旅客営業を廃止し、貨物取扱のみに変更。駅業務は休止されました。
1898年（明治31年）8月1日: 旅客営業を再開しました。
1909年（明治42年）10月12日: 路線名称制定により大津線の駅となります。
1913年（大正2年）3月1日: 大津線としての石場駅は廃止され、路線名称は東海道本線貨物支線に変更となりました。

なお、大津電車軌道の開業に際し、馬場駅 - 大津駅間は東海道本線貨物支線と線路を共用する三線軌条となり、貨物支線が廃止される1969年（昭和44年）11月1日まで使用されました。

停留場構造

石場駅は相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、ホーム有効長は2両分です。ホーム間は構内踏切で連絡しており、この踏切は自由通路も兼ねており、駅南北の通行も可能です。改札口とICカード専用簡易改札機は両ホームに設置されています。かつては坂本比叡山口方面に駅員が配置されていましたが、2021年時点では無人駅となっています。

のりば

ホーム有効長は2両分ですが、のりば番号は設定されていません。

利用状況

2009年11月10日調べ: 1日あたり3,424人
2019年度: 1日あたり3,210人

停留場周辺

（周辺施設等の情報は省略）

隣の停留場

かつて存在した路線

参考文献

川島令三『【図説】日本の鉄道東海道ライン全線・全駅・全配線 第6巻 米原駅 - 大阪エリア』講談社、2009年8月20日
寺田裕一『改定新版 データブック日本の私鉄』ネコ・パブリッシング、2013年1月19日
高橋修『京阪電鉄、叡山電鉄、京福電鉄(嵐電) 1世紀の写真記録』アルファベータブックス、2017年6月5日
結解善幸『DJ鉄ぶらブックス 031 路線百科 東海道本線』交通新聞社、2020年10月30日

関連項目

日本の鉄道駅一覧

外部リンク

石場駅 - 京阪電気鉄道
* おけいはん.ねっと｜駅情報局：石場駅

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