石山通

石山通 (いしやまどおり)

石山通は、札幌市中央区から南区へと至る都市計画道路であり、区間によって北海道道452号下手稲札幌線、そして国道230号として機能しています。この道路は、札幌の都市構造において重要な役割を果たしています。

概要

起点: 札幌市中央区北18条西15丁目（環状通・新川通交点）
終点: 札幌市南区簾舞（簾舞西循環通交点）
幅員: 25 m
車線数: 4車線

歴史

石山通の起源は、1870年（明治3年）に東本願寺の僧侶たちが約1年半の歳月をかけて開削した本願寺道路（本願寺街道）に遡ります。現在のルートが確立されたのは1875年（明治8年）であり、山鼻に入植した屯田兵が中隊本部と札幌本府を結ぶために整備されました。道路の名前が示す通り、石山通は石との深い関わりを持っています。1872年（明治5年）には硬石山、1875年（明治8年）には軟石山で採石が開始され、開拓使の特命により直線的な馬車道が整備されました。この頃から「石山」という地名が使われ始め、1910年（明治43年）の札幌石材馬車鉄道の開業を機に「石山通」という名称が広く知られるようになりました（鉄道自体は1918年に廃止）。

年表

1871年（明治04年）：本願寺道路完成。
1875年（明治08年）：山鼻の屯田兵中隊本部と札幌本府を結ぶ道路として整備。
1953年（昭和28年）：札幌—虻田（現在の洞爺湖町）間の道路が国道に指定。
1964年（昭和39年）：札幌—定山渓間（国道230号）の舗装工事が完了。
1977年（昭和52年）：石山バイパス（石山大橋）が完成。
2002年（平成14年）：板割沢（いたわりざわ）局改（線形改良、4車線化）が完成。

路線状況

北海道道452号下手稲札幌線区間：起点 - 札幌市中央区北1条西11丁目
国道230号区間：札幌市中央区北1条西11丁目 - 終点

道路施設

石山通には、以下の橋梁やアンダーパスなどの道路施設があります。

山鼻川橋
北の沢橋
川沿アンダーパス
南の沢橋
石山大橋
穴の川橋
丸重吾橋
野々沢橋
簾舞橋

地理

北海道道452号下手稲札幌線としての区間は、北海道大学や北海道大学植物園の西側を通過し、沿道には市立札幌病院や札幌市立大学桑園キャンパスが位置しています。また、北8条通との交差点付近では札幌市北区（鉄西地区）をかすめます。国道230号としての区間は、道央と道南を結ぶ重要な幹線道路であり、沿道には様々な商業施設が立ち並んでいます。中央区内には、中央区役所や札幌市消防局、北海学園大学山鼻キャンパス、陸上自衛隊札幌駐屯地、南警察署などが位置し、南1条西10丁目と南21条西11丁目の交差点では札幌市電が石山通を横断します。南区に入ると、イオン札幌藻岩店、アパホテル&リゾート札幌、晴生会さっぽろ南病院、アクロスプラザ札幌南、藤野公園などが沿道に見られます。

交差する道路

石山通は、以下の道路と交差しています。

環状通・北海道道452号下手稲札幌線・新川通
北8条通
北5条手稲通
北4条通
北海道道124号宮の沢北一条線・国道230号（北1条宮の沢通）
大通（大通公園）
南1条通
月寒通
主要市道9901号旭山公園米里線（菊水旭山公園通）
北海道道89号札幌環状線（環状通）
北海道道453号西野白石線（白石藻岩通）
福住桑園通
真駒内通
北海道道82号西野真駒内清田線（五輪通）
中ノ沢南沢通
平岸通
簾舞西循環通

参考文献

『さっぽろ文庫』 58 札幌の通り、[札幌市]]。[https://www.city.sapporo.jp/kobunshokan/kankobutsu/bunko/。2017年2月20日閲覧。
“石山通” (PDF). 歴史の散歩道. 札幌市中央区. 2017年2月23日閲覧。

関連項目

札幌市内の通り

外部リンク

札幌開発建設部
* 札幌建設管理部

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