石打丸山スキー場

新潟県南魚沼市石打に位置する、国内有数の規模を誇るスキー場です。上越線および国道17号に面しており、特に上越新幹線の開業後は首都圏からのアクセスが飛躍的に向上。日帰りでのスキー・スノーボードも手軽に楽しめるリゾートとして人気を集めています。

特徴とゲレンデ

山頂からダイナミックに麓へ向かって扇状に広がる独特な地形が特徴です。初心者向けの緩やかな斜面から、腕試しに最適な上級者向けコースまで、幅広いレベルに対応した多彩なコースレイアウトが魅力。特にゲレンデ幅が広く設計されているため、初めてスキーやスノーボードに挑戦する方でも安心して練習に取り組むことができます。広大な敷地ゆえに、ハツカ石口、中央口、観光口と複数のメインエントランスがあり、待ち合わせなどの際には注意が必要です。

ナイター営業にも力を入れており、その対応コース面積はエリア最大級を誇ります。夜間照明に照らされた幻想的なゲレンデでの滑走は格別ですが、ナイター営業時間中はエリア間の一部の移動が制限される区間があるため、事前に確認しておくことをお勧めします。

リフト券と広がり

基本となるリフト券は、スキー場全体のコースを利用できる「場内リフト券」です。より限定されたエリアを楽しみたい方向けに、特定のエリアのみ利用可能な券種も用意されています。さらに、当スキー場の魅力の一つとして、隣接するガーラ湯沢スキー場、そして湯沢高原スキー場と共通で利用できる「三山共通リフト券」が存在します。この共通券を利用すれば、広大なスノーエリアを縦横無尽に巡ることが可能となり、一日では遊びきれないほどの満足感が得られます。（※三山共通券には石打花岡スキー場も含まれますが、隣接していないためスキーやスノーボードを履いたままの移動はできません。）

施設とサービス

石打丸山スキー場は、ゲレンデの規模に見合った充実した施設を備えています。山麓だけでなく、ゲレンデの中腹にも多くのレストハウスが点在しており、滑り疲れたらいつでも気軽に休憩をとることができます。また、スキー場エリア内に宿泊可能なロッジもあり、朝一番からのパウダースノーを満喫したい方や、ナイター営業を楽しみたい方にも便利です。

2018-2019シーズンには、中央口にリゾートセンターが開設され、インフォメーション、レンタル、ショップなどの主要機能が一箇所に集約され、利便性が向上しました。最新鋭のコンビリフト「サンライズエクスプレス」は、10人乗りゴンドラと6人乗りフード付きチェアリフトを組み合わせた快適な輸送手段で、山頂エリアへのアクセスを格段に向上させました。これにより、スキー客以外も気軽に山頂へ上がり、眼下に広がる絶景や山頂付近の飲食店街を楽しむことができるようになりました。隣接するガーラ湯沢スキー場との連絡手段として、ロープトーも設置されています。

大規模な駐車場も完備しており、合計約2,700台の収容能力があります（平日は無料で利用可能）。

ユニークな魅力

スキーやスノーボード以外にも、当スキー場ならではのユニークな施設や取り組みがあります。競技基準を満たす世界最大級のハーフパイプ「ガンホー・モンスターパイプ」は、国内外のトップアスリートも利用する本格的な施設で、迫力あるライディングを間近で見ることができます（別途利用登録・料金が必要）。また、スキー場に隣接して本格的なスキージャンプ競技場「新潟県石打丸山シャンツェ」が併設されており、ウインタースポーツの多様性を感じさせます。

さらに、地元石打の会社が行っているユニークな取り組みとして、収穫された稲をリフトに吊るして天日乾燥させる「天空米」の生産が行われています。冬のゲレンデに立つリフトが、秋には稲穂を吊るす光景は、この地域ならではの風物詩となっています。

グリーンシーズンの活用

近年は冬期だけでなく、グリーンシーズンの活用も進められています。2022年8月には、山頂エリアに展望テラス「ザ・ヴェランダ」が完成し、夏季も営業を開始しました。壮大な景色を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごすことができます。

沿革と運営

石打丸山スキー場の運営は、過去に複数の索道事業者によって行われていましたが、合併を経て、現在はアルピナBI株式会社によって一元的に運営されています。近年は新型コロナウイルス感染拡大の影響による来場者数の減少に対応し、2021-2022シーズンにはICチップ入りリフト券を導入するなど、感染防止と利便性向上に努めています。なお、コースやリフトの一部には、現在休止中または閉鎖されている箇所もあります。

アクセス

公共交通機関を利用する場合、上越新幹線・上越線越後湯沢駅からは各種シャトルバスや路線バスが運行しており、約10～20分でアクセスできます。また、上越線石打駅からは徒歩圏内（約15分）です。自動車を利用する場合、関越自動車道塩沢石打ICから約3kmと非常に近い距離に位置しています。

南魚沼市出身でモーグル選手として活躍した小野塚彩那氏が、当スキー場をホームゲレンデとしていたことでも知られています。

広大なゲレンデ、充実した施設、多様な楽しみ方を提供してくれる石打丸山スキー場は、多くのスキーヤー・スノーボーダーに愛される存在です。

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