研究学園駅

研究学園駅：つくばエクスプレスの副都心拠点

駅の概要

研究学園駅は、茨城県つくば市研究学園五丁目に位置する、首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス（TX）の駅です。駅番号はTX19。当駅は、かつての日本自動車研究所（JARI）テストコース跡地を含む広大な開発区域の中心に位置し、つくばエクスプレス沿線における重要な拠点となっています。

歴史

研究学園駅周辺の鉄道構想は、1920年代の筑波高速度電気鉄道構想まで遡ります。駅名は当初「葛城駅」の仮称でしたが、2003年10月に「研究学園駅」に変更。2005年8月24日に開業しました。その後、2014年には地番の変更、2021年にはつくば市によるシェアサイクルの実証実験「つくチャリ」の開始と、駅周辺の開発は継続的に進んでいます。

駅構造と利用状況

研究学園駅は、相対式ホーム2面2線を有する高架駅です。日中は区間快速と普通列車がそれぞれ毎時2本停車します。2023年度の1日平均乗車人員は約7,491人で、つくば駅の約3分の1です。開業以来、周辺の住宅や商業施設の開発と歩調を合わせ、利用者は増加傾向にあります。民間研究所へのアクセス需要に加え、つくば市内の広範囲にバス路線が整備されているため、自家用車や送迎バスの利用も多いです。駅周辺は広範囲な勢圏を形成し、つくばマラソンの臨時バス発着駅として混雑緩和にも貢献しています。

駅周辺環境

駅周辺は、つくば市が副都心として開発を進めており、大型商業施設「iiasつくば」やコストコなど、ロードサイド型の商業施設が集中しています。そのため、周辺人口に対して自動車利用が多く、日中の道路混雑が課題となっています。駅周辺にはマンションやビジネスホテルも多く、近年は居住人口の増加も見られます。

駅の南側には、筑波西部工業団地（国際科学技術博覧会跡地）や科学万博記念公園があります。また、西側にはつくば秀英高等学校がありますが、駅から離れた場所にあります。

駅名は「研究学園」ですが、すべての研究所への最寄駅ではありません。多くの国や独立行政法人の研究所へは、みどりの駅やつくば駅の方がアクセスが良いです。一方で、民間研究所へのバス路線が多数運行されているため、研究関連の利用者も多くいます。

特筆すべき点として、当駅は筑波山に最も近い地上駅であり、天候の良い日には筑波山を望むことができます。

駅の施設

駅周辺には、商業施設に加え、ホテル、飲食店、金融機関などが集積しています。北口には、ホテル、飲食店、コンビニエンスストア（ファミリーマート）、駐車場などが整備されています。南口には、ロータリー、公園、学校、大型商業施設などがあります。

交通アクセス

研究学園駅には、関東鉄道の一般路線バス数系統と、つくば市のコミュニティバス「つくバス」4系統が乗り入れています。一般路線バスの本数は少ないですが、つくバスが市内各地へのアクセスを提供しています。

隣の駅

研究学園駅は、つくばエクスプレス沿線における重要な拠点として、今後もさらなる発展が期待されます。

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