福岡市博物館

福岡市博物館：福岡の歴史と文化に触れる旅

はじめに

福岡市早良区にある福岡市博物館は、1990年開館の市立博物館です。アジア太平洋博覧会のテーマ館として建設された後、改装を経て現在の姿となりました。シーサイドももち地区の中心に位置し、福岡市総合図書館、福岡タワー、福岡ドームといった観光スポットにも近接しています。

展示内容：福岡の歴史を語る貴重なコレクション

当館の展示は、福岡の歴史を多角的に紹介しています。最大の見どころは、国宝である「漢委奴国王」の金印です。そのほか、黒田節にも歌われている天下三名槍の一つ「日本号」をはじめ、博多・福岡ゆかりの貴重な歴史資料が数多く展示されています。

展示は金印から始まり、板付遺跡や鴻臚館など、福岡市内各地の発掘遺物を中心に時代順に構成されています。市民からの寄贈品も多数含まれており、地域住民との繋がりを感じられる展示となっています。また、旧福岡藩主黒田家伝来の資料（武具類、古文書など）も移管されており、その中には金印や日本号も含まれています。現代の収蔵品としては、現存する日本最古の国産自動車であるアロー号（機械遺産認定）を動態保存しており、歴史と技術の両面から福岡の歴史を紐解くことができます。

常設展示室は2013年に全面リニューアルされ、より見やすく分かりやすい展示となっています。企画展示室では、時代やテーマを絞った様々な企画展が開催され、常に新鮮な情報を提供しています。

施設概要：明るく開放的な空間設計

博物館の建物は、南側が大きく開けたガラス張りの玄関や、眺望の良い展望ロビーなど、明るく開放的な空間設計が特徴です。従来の博物館が持つ暗く重いイメージを払拭し、誰でも気軽に訪れられる親しみやすい雰囲気を目指しています。

1階には、グランドホール、体験学習室「みたいけんラボ」、講堂、講座室、ミュージアムショップ、収蔵庫、撮影室などがあります。2階には常設展示室、企画展示室、情報検索コーナー、特別展示室、読書室、講座室、喫茶・談話室、展望ロビーなどが配置されています。玄関前には、エミール・アントワーヌ・ブールデル作の銅像「雄弁」「力」「勝利」「自由」が展示されています。

アクセスと開館時間

アクセス: 西鉄バス、福岡市地下鉄空港線西新駅からのアクセスが便利です。福岡高速環状線百道出入口からも近く、車でのアクセスも容易です。

開館時間: 9:30～17:30（入館は17:30まで）

休館日: 月曜日（月曜が祝日の場合は翌平日）、12月28日～1月4日

観覧料: 一般200円、高校生・大学生150円。中学生以下、障害者手帳所持者などは無料です。

まとめ

福岡市博物館は、福岡の歴史と文化を深く理解するための貴重な場所です。国宝や重要文化財をはじめとする数多くの展示品、そして明るく開放的な館内空間は、老若男女問わず楽しめる魅力的な博物館です。福岡を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。

関連施設

福岡市埋蔵文化財センター
福岡市美術館
福岡県立美術館
九州国立博物館

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