福江駅

福江駅の概要

福江駅（ふくええき）は、山口県下関市にある西日本旅客鉄道（JR西日本）の山陰本線沿いの駅です。駅は大字福江の浜野原という地域に位置し、地元住民や観光客に親しまれている場所です。

歴史

福江駅の歴史は1914年に始まります。この年の4月22日、長州鉄道の駅として開設され、当初は旅客営業のみを行っていました。その後、1925年6月1日には、長州鉄道線が国有化され、鉄道省小串線、現在の山陰本線に組み込まれることとなります。当初は下関駅との間での旅客の取り扱いが行われていましたが、同年8月からは小串線の他の駅間での旅客も扱うようになりました。

1933年には小串線が正式に山陰本線に編入され、1948年からは小手荷物の取り扱いも開始されましたが、1971年12月には業務委託駅から簡易委託駅へと変わり、小手荷物扱いが廃止されました。また、1978年には駅舎が簡易的に改築され、1987年の国鉄の分割民営化に伴い、JR西日本の管理駅となります。

2021年には簡易駅舎が解体され、新たに待合所が設置され、駅の利便性が向上しました。

駅構造

福江駅は地上駅で、単式ホーム1面1線を持ち、慢性的な棒線駅として機能しています。このため、下関方面行きと小串方面行きの列車が同じホームで発着します。駅は無人駅ですが、以前は駅前の個人商店で乗車券を販売していました。しかし、その後の店舗の閉店及び受託者の体調不良により、切符の販売は終了し、現在は自動券売機も設置されていません。駅の出入口には集札箱が設置され、利用者はここに乗車券を投入します。また、ホーム入口には待合所が設けられています。

利用状況

福江駅の利用者数は近年、1日平均約74人とされています。具体的には、2023年の年間利用客数は約13,628人に上ります。地元住民の他にも、周辺の観光地を訪れる観光客にとっても重要な駅となっています。

駅周辺

駅周辺には海が広がり、響灘や鋤先山の美しい景色を楽しむことができます。国道191号が近くにあり、そこから駅へは約20メートルほど入り口があります。また、海上自衛隊下関基地隊福江送信所も近隣に存在し、地域の特徴となっています。さらに、PAPUA CLUBというカフェもあり、訪れる人たちに一息つく場所を提供しています。

注意点として、吉見駅と当駅の間にはトンネルが2ケ所ありますが、そのうちの1つは付替えられています。列車内からは旧トンネルの入口を見ることができる場面もあります。

隣の駅

福江駅の隣には、JR西日本の山陰本線の吉見駅と安岡駅があります。これらの駅と福江駅は、いずれも地域の交通網を支える重要な役割を果たしています。

福江駅は、その歴史や地域の自然環境とも調和した、地域密着型の駅として今後もその役割を果たしていくことでしょう。

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