立江駅

立江駅の概要

立江駅（たつええき）は徳島県小松島市立江町株木に位置する四国旅客鉄道（JR四国）牟岐線の駅であり、駅番号はM08です。標高は2.1メートルで、地域の重要な交通拠点となっています。元々は那賀郡立江町の玄関口として開設され、後に小松島市と合併することとなりました。四国八十八箇所第19番札所の最寄り駅でもあり、お遍路の参拝者にとっても利用されることが多いです。

駅前は住宅が立ち並び、対になる東側は田んぼが広がる景観が楽しめます。最寄りの県道から駅に至る道は狭いため、バス停は県道28号線に位置し、約700メートルの距離があります。特に、立江小学校前のバス停が主要なアクセス点となっています。

歴史

立江駅は1916年12月15日に阿南鉄道の駅として開業されました。その後、1936年には国有化され、国鉄の駅として運営されるようになりました。1970年には貨物取扱が廃止され、1972年には荷物扱いも終了し、無人駅に移行しました。1987年に国鉄が分割民営化された際には、JR四国の駅として新たなスタートを切りました。特記すべきは2017年に完成した2代目の駅舎で、これにより新しい形の駅として生まれ変わりました。

駅構造

立江駅の構造は単純で、地上駅舎が設けられています。島式のホームは1面2線で構成されており、駅の前後には両開きの分岐器（スプリングポイント）が設置されています。利用者にはアクセスしやすい構造ですが、無人化の影響で駅員はいません。

特徴

1972年に駅が無人化されて以来、小さくシンプルな駅舎はリフォームされつつ利用されてきましたが、2017年には老朽化した初代駅舎が取り壊され、より簡素な新駅舎が建てられました。駅舎前には郵便ポストが設置されており、地域住民にとって非常に便利な存在です。ただし、駅舎内にあったトイレやごみ箱、駅舎前の公衆電話は新駅舎の完成時に撤去され、利便性が一部失われた形となっています。

駅周辺の施設

立江駅の周辺にはいくつかの施設があります。郵便局が近くにあり、地域の金融サービスを提供しています。また、小松島市立立江小学校や立江地区複合施設、小松島市立立江公民館なども徒歩圏内にあり、教育や地域活動の中心地となっています。消防団の詰所や信仰の対象である立江寺（四国八十八箇所の19番札所）も近隣に位置しています。

さらに、立江川や駐輪場もあり、地域住民や訪問者にとって便利な環境が整っています。周囲の主要な道路は徳島県道136号宮倉徳島線、徳島県道171号立江停車場線、そして徳島県道28号阿南小松島線です。バス路線も整備されており、徳島バスの立江線や小松島立江線が運行しています。

最後に

立江駅は小松島市の重要な交通の要所であり、地域の生活と観光に寄与しています。お遍路の巡礼者にとっては重要な駅というだけでなく、地域住民にとっても親しまれた存在です。これからも多くの人々に利用される駅であり続けることが期待されています。

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