竪堀駅

竪堀駅（たてぼりえき）の概要

竪堀駅は静岡県富士市中島に位置する、東海旅客鉄道（JR東海）身延線に属する駅です。駅番号はCC02です。この駅は、富士市の富士北地区にあり、1日平均約1100人が利用する有人駅です。ただし、停車するのは普通列車のみで、特急「ふじかわ」は停車しないため注意が必要です。

この駅は1926年に開業され、最初は私鉄である富士身延鉄道によって運営されました。その後、国有化が行われ、1987年の国鉄分割民営化によりJR東海が運営を引き継ぎました。また、1969年に駅が現在の位置に移転されるまでは、約400メートル東に位置していました。

歴史

開業と昇格

竪堀駅は1926年3月8日に富士身延鉄道の竪堀停留場として開業し、旅客の営業を開始しました。翌年には駅に昇格し、同時に貨物営業も始まりました。1938年には国有鉄道が富士身延鉄道を借り上げ、駅の名称が「たてぼりえき」に改称されました。1941年に正式に国有化され、その後も順調に利用者が増加しました。

移転と高架化

1969年、富士 - 入山瀬間の線路が移設され、その際に約400メートル西の現在の位置に移転し、高架駅として再開業しました。この時に貨物取扱が廃止され、荷物の取り扱いも発送のみに制限されました。移転前の駅は島式ホーム1面2線を有する地上駅でしたが、現在は高架駅となっています。移転された旧駅は富士緑道という公園として利用されています。

駅の構造

竪堀駅は相対式ホーム2面2線を持つ高架駅で、上りと下りの列車がそれぞれ独立したホームで発着します。駅舎は1階建てのコンクリート造であり、1番線側の地平に設置されています。ホームとは通路や階段で結ばれています。内部には自動券売機やJR全線のきっぷうりばがあり、特定の時期までは改札口で飲料や雑誌が販売されていました。

この駅は富士宮駅が管理している業務委託駅で、JR東海交通事業の社員が日中は業務を行っています。しかし、夜間時間帯は無人駅となります。

利用状況

最新の統計によると、2021年度の1日平均乗車人員は953人となっており、過去のデータに基づいて利用者の動向も把握されています。

周辺環境

駅周辺には静岡県立富士高等学校や、旧身延線跡地を活用した富士緑道などの施設があります。また、バス路線も整備されており、富士駅や岩本山公園へ向かうグリーンコースや、富士駅循環のひまわりバスが利用可能です。

隣接駅

竪堀駅の隣には柚木駅（CC01）と入山瀬駅（CC03）があり、身延線を利用する際には便利な位置にあります。


このように、竪堀駅はその歴史的背景や地域における役割を持ちながら、日常生活の交通の拠点として重要な存在です。

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