竹安大知

竹安 大知（たけやす だいち）の選手経歴

基礎情報

竹安大知は、1994年9月27日に静岡県伊東市で誕生した元プロ野球選手です。ポジションは投手で、右投げ右打ちです。

プロ入り前

竹安は埼玉県蓮田市で生まれ、後に静岡県伊東市に転居しました。伊東市立富戸小学校時代に地元の少年野球チーム「富戸ジュニア」で野球を始めました。その後、中学時代には伊東リトルシニアに所属し、野球の腕を磨きました。中学卒業後は、二松學舍大学附属高等学校へ進学し、同級生にはプロ野球選手の鈴木誠也がいます。

高校卒業後は熊本県にあるスーパーマーケットの「鮮ど市場」に入社し、同社の硬式野球部「熊本ゴールデンラークス」に参加しました。経理を担当しながら、硬式野球を続ける中で、手術を経て復帰し、活躍の場を広げていきました。

プロ入りと阪神タイガース時代

2015年10月22日にドラフトで阪神タイガースから3位指名され、契約金5000万円で入団しました。阪神での初年度である2016年は、怪我からの復帰に注力し、一軍の登板はありませんでしたが、翌2017年には初登板を果たし、プロ初勝利も挙げました。当初は二軍で好成績を残し、10月5日に中日ドラゴンズ戦で一軍デビュー。1イニングを無失点で抑えたことで、見事なスタートを切りました。

2018年には一軍での出番が増え、同年の中日戦で初先発を果たし、良好な内容を記録しました。

オリックス・バファローズ時代

2018年12月にはオリックス・バファローズに移籍しました。新天地でも故障に悩まされながらも、試合での成績を重ねていきました。特に、2019年の千葉ロッテマリーンズ戦では、プロ初完投・初完封を達成するなど、球団の期待に応えていきました。通算10試合の先発登板で3勝を挙げ、着実に成長を見せました。

復活と苦悩

2020年は手術後のリハビリに追われ、実戦での出場が限られましたが、2021年には中継ぎとして復帰し、シーズン終盤には先発としても登板しました。この年の成績は3勝とまずまずの結果であり、オフには契約更改で年俸の増加も得ました。

2022年は開幕を二軍で迎え、順調なスタートを切るも、さらなる手術を受ける見通しとなり、さらなる波乱が待ち受けていました。

現役引退後の展望

2023年、再度の手術後に開幕を二軍で迎えた竹安でしたが、10月には戦力外通告を受け、引退を表明しました。彼のキャリアは多くの試練に満ちたものでしたが、未来には熊本ゴールデンラークスのコーチとして新たな道を歩むことが決まっています。

投球スタイルとキャリアの影響

竹安の武器は、スピードのあるストレートであり、社会人時代には147km/h、プロ入り後には152km/hを計測しました。さらに、岩隈久志を参考にした投球スタイルは、多くの投手に影響を与えました。彼のキャリアは多くの若手選手への励みとなることでしょう。

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