糸崎駅

糸崎駅について

糸崎駅（いとざきえき）は、広島県三原市糸崎四丁目に位置する、西日本旅客鉄道（JR西日本）および日本貨物鉄道（JR貨物）の山陽本線の駅です。駅番号は、福山方面行きの列車には「JR-X19」、広島方面行きの列車には「JR-G17」が割り当てられています。

歴史

この駅は1892年（明治25年）7月に、山陽鉄道尾道駅からの延伸により設立され、当初は三原駅（みはらえき）と呼ばれていました。当駅は当初終点であったため、三原市内で最も近い駅として利用されていました。しかし、1894年（明治27年）には山陽鉄道が広島までの路線を開通させ、より便利な位置にある三原駅が新たに開設されたため、糸崎駅に改称しました。

1906年（明治39年）には山陽鉄道が国有化され、その後1909年（明治42年）には駅の名称が「山陽本線」に改められました。開業から1970年代までは、駅の南側には糸崎機関区があり、多くの急行や特急列車が停車する重要な拠点でした。しかし、電化が進むにつれて、糸崎駅に停車する列車は減少し、駅の重要性も徐々に低下していきました。1975年3月に山陽新幹線が岡山から博多まで延伸した際、昼行の優等列車は全て廃止されましたが、いくつかの列車は2002年まで停車を続けました。

年表

• - 1892年7月20日: 山陽鉄道尾道駅から当駅間が開通し、三原駅として営業開始。
• - 1894年6月10日: 広島駅までの延伸により糸崎駅に改称。
• - 1906年12月1日: 山陽鉄道が国有化し官設鉄道に。
• - 1986年11月1日: 貨物取扱を廃止。
• - 1987年4月1日: JRに移行し、JR西日本とJR貨物の駅に。
• - 1991年3月16日: コンテナ貨物取扱開始。
• - 2006年4月1日: 糸崎オフレールステーションに改称。
• - 2020年2月29日: みどりの窓口営業が終了。
• - 2021年7月8日: 大雨で駅構内が浸水。

駅の構造

この駅は、2面4線の島式ホームを持つ地上駅です。糸崎港に近く、標高が低いため、雨水が溜まりやすく、過去には豪雨時に駅構内が浸水したことも多々あります。駅舎とホームは跨線橋で接続されており、南側には留置線もあります。また、夜間滞泊の設定駅であるため、一部列車は三原駅に宿泊することもあります。

現在はICOCAが利用可能な駅で、2020年から窓口業務が終了し無人駅化が進みましたが、依然として駅員が配置されています。ここの自動改札機は簡易型で、乗車券の回収は改札機の裏側の集札箱で行われます。

周辺施設

駅周辺には、三原警察署の交番や糸崎郵便局、尾道糸崎港、そして三菱重工業の関連施設などがあります。また、国道185号や国道2号にアクセスできるため、地域の交通の要所ともなっています。道の駅みはら神明の里は、駅から車で約3分の位置にあり、観光客にも利用されるスポットです。

利用状況

近年、糸崎駅の1日平均乗車人員は一定の数で推移していますが、駅の利用状況については地域の交通の変化とともに変動しています。

まとめ

糸崎駅はその歴史と共に発展してきた交通の中心地であり、地域の人々や観光客にとって重要な役割を果たす駅です。今後も地域の発展に寄与し続けることが期待されています。

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