細野駅

細野駅：静かな田園風景に佇む歴史ある駅

長野県北安曇郡松川村東川原に位置する細野駅は、JR東日本大糸線沿線にある無人駅です。駅番号は29番。周囲はのどかな田園風景が広がり、住宅はまばらに点在する静かな環境が特徴です。

歴史を刻む駅舎

細野駅の歴史は古く、1915年（大正4年）9月29日に信濃鉄道の駅として開業しました。当初は有明駅～信濃松川駅～細野駅間が繋がる形で運行を開始し、旅客営業のみを取り扱っていました。翌年には南松本駅（現・松本駅）との連絡運輸も開始。1926年には信濃鉄道全線が電化され、旅客列車は電車へと移行しました。1937年には信濃鉄道の国有化を経て、1957年には中土駅～小滝駅間の開通により大糸線全線が完成。そして、1987年の国鉄分割民営化により、現在のJR東日本へと引き継がれました。

駅の構造と利用状況

駅舎は地上駅で、単式ホーム1面1線のシンプルな構造です。信濃大町駅が管理する無人駅となっており、有人改札などは設置されていません。

利用状況は、近年では年間を通して比較的少ない傾向にあります。長野県統計書によると、2007年度の1日平均乗車人員は61人、2009年度は55人、2010年度は57人、2011年度は56人と推移しています。これは、周辺地域の居住人口や、駅周辺の産業状況などを反映していると考えられます。

駅周辺の環境

駅周辺は、一面に広がる田んぼが特徴です。静かで落ち着いた雰囲気で、住宅地は駅周辺にはあまり多くありません。しかし、生活に必要なインフラは整備されており、不便さを感じることは少ないでしょう。

具体的には、高瀬川や国道147号が比較的近くに位置しています。また、「道の駅安曇野松川　寄って停まつかわ」も近隣にあり、観光客の利用も見込めます。他にも細野神社、乳川、芦間川など、自然豊かな環境が魅力です。

接続路線

細野駅は、JR東日本大糸線に属し、普通列車のみが停車します。快速列車は通過します。隣接駅は、安曇追分駅と北細野駅です。

まとめ

細野駅は、歴史と静寂が調和する、魅力的な駅です。周辺の自然環境と相まって、のんびりとした時間を過ごせる場所となっています。利用者数は多くありませんが、地域住民の生活に密着した、重要な役割を担っていると言えるでしょう。駅周辺は田園風景が広がり、落ち着いた雰囲気なので、ゆっくりと時間を使いたい方におすすめです。

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