美留和駅

美留和駅（びるわえき）

美留和駅は、北海道川上郡弟子屈町字美留和に位置する、北海道旅客鉄道（JR北海道）釧網本線の駅です。駅番号はB65。

歴史

1930年（昭和5年）8月20日：国有鉄道の駅として開業。
1953年（昭和28年）：駅舎を改築。
1979年（昭和54年）7月15日：貨物取扱い廃止。
1984年（昭和59年）
2月1日：荷物取扱い廃止。
3月1日：駅員配置終了。簡易委託化。
1986年（昭和61年）10月13日：駅舎改築に伴い、既存駅舎の公開入札を実施。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化によりJR北海道に継承。
1992年（平成4年）4月1日：簡易委託廃止、完全無人化。
2015年（平成27年）9月：駅舎の塗装を塗り直し。
2016年（平成28年）3月26日：快速「しれとこ」（現・しれとこ摩周号）が当駅に停車開始。
2019年（令和元年）9月30日：駅舎の塗装を塗り直し。

駅名の由来

駅名は所在地名に由来しますが、アイヌ語起源でありながら、その語源には複数の説が存在し、特定が困難です。

アイヌ文化研究者の更科源蔵は、現在の美留和山を指して「裂けた山」を意味する「ペㇾケヌプリ」または「ペㇾケイワ」と呼んでいたことから、そこから流れ出る小川が「ペㇾケイワナイ」（裂けた山の川）と呼ばれ、それが転じて「ペレイワナイ」「ペルア」となり、現在の漢字が当てられたという説を提唱しました。この説は、1973年に国鉄北海道総局が発行した『北海道　駅名の起源』でも紹介されています。

その他に、岩の間から清水が湧き出ていたことに由来する「ペルア」（泉）、あるいは「ペルワアンペッ」（泉がある川）といった説も存在します。

駅構造

単式ホーム1面1線の地上駅です。かつては上り本線が使用されており、下り本線（相対式ホーム）、副本線、貨物ホームも存在していました。現在は摩周駅が管理する無人駅となっています。

駅舎は車掌車を改造したもので、旧駅舎は1986年10月に取り壊しを条件とした公開入札にかけられ、弟子屈町の建設会社社長によって落札・解体されました。2015年9月と2019年9月に行われた駅舎の塗り直しでは、弟子屈町立美留和小学校の児童がデザインを手がけました。待合室はクラブ活動の研究発表の場として活用されたり、周辺の花壇整備が行われたりと、美留和小学校の児童によって駅の維持・活性化が図られています。

利用状況

近年の乗車人員は以下の通りです。

(省略)

駅周辺

駅周辺には、国道391号線沿いに美留和の集落が広がっています。

弟子屈町立美留和小学校
美留和郵便局
阿寒バス「美留和」バス停

隣の駅

北海道旅客鉄道（JR北海道）

■釧網本線

川湯温泉駅 (B66) - 美留和駅 (B65) - 摩周駅 (B64)

バス路線

阿寒バス

* 大鵬相撲記念館前(川湯温泉)、摩周営業所 行

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