芳文社

株式会社芳文社について

株式会社芳文社（ほうぶんしゃ、英: HOUBUNSHA CO., LTD）は、日本国内で著名な出版社です。東京都文京区に位置する本社は水道橋駅と東京ドームシティの近くにあります。同社は「漫画の殿堂」を企業キャッチコピーとして掲げ、漫画出版業界において重要な役割を果たしてきました。

歴史

芳文社の歴史は1946年に始まります。この年、創業者の孝壽芳春が、軍隊時代の仲間である上法快男とともに前身となる尚文館を設立しました。出版に対する知識を深めるために、上法の親戚である加藤謙一をアドバイザーとして迎え入れました。翌年には、少年向けの雑誌『野球少年』を創刊し、NHKアナウンサー、志村正順による「誌上放送」が注目を集めました。

1950年には尚文館を継承し、芳文社を設立。1956年には日本初となる漫画週刊誌『週刊漫画TIMES』を創刊し、現在も続く週刊誌として国内で8番目に古いものとなっています。また、1966年には日本初の青年漫画誌『コミックmagazine』を登場させました。

1981年には、日本で初めて4コマ漫画に特化した雑誌『まんがタイム』を創刊し、2002年には萌え系漫画雑誌『まんがタイムきらら』も発行され、これ以降も多くの関連雑誌を展開しています。2003年には孝壽芳春の長男、孝壽尚志が社長に就任し、株式会社芳文社は漫才活動やアニメ制作への参加など、幅広いメディア展開を行うようになりました。

発行する雑誌

芳文社は、特に4コマ漫画や萌え系漫画を中心に多数の定期刊行誌を発行しています。2021年2月の情報では、定期刊行誌は全て月刊であり、週刊の『週刊漫画TIMES』の他にも、様々なジャンルの雑誌が揃っています。

• - 中高年向け部門: `週刊漫画TIMES`（1956年創刊、毎週金曜日発売）
• - 青年・ファミリー向け4コマ漫画誌の部門: `まんがホーム`（1987年創刊、毎月2日発売）、`まんがタイム`（1981年創刊、毎月7日発売）、`まんがタイムオリジナル`（1982年創刊、毎月27日発売）
• - 萌え系4コマ誌: `まんがタイムきらら`（2002年創刊、毎月9日発売）、`まんがタイムきららMAX`（2004年創刊、毎月19日発売）、`まんがタイムきららキャラット`（2003年創刊、毎月28日発売）
• - ボーイズラブコミック誌: `花音`（1994年創刊、毎月14日発売）

これらの雑誌は、作品のスタイルやターゲット層によって異なる内容を提供しており、特に萌え系や4コマ短編がファンに支持されています。

マルチメディア展開

芳文社は、漫画の印刷物だけでなく、映像作品にも積極的に関与しています。アニメ制作委員会に出資するほか、多くの作品がアニメ化されています。代表作には『ひだまりスケッチ』や『ご注文はうさぎですか？』などがあり、これらはファンに愛される人気シリーズとなっています。また、関連ゲームやアプリも展開されており、多方面にわたり作品が楽しめる環境が整っています。

結論

株式会社芳文社は、日本の漫画文化を発展させてきた歴史的な出版社であり、今後も多様な作品を通じて新しいコンテンツを提供し続けることでしょう。

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