芳養駅

芳養駅の概要

芳養駅（はやえき）は、和歌山県田辺市芳養松原に位置する、西日本旅客鉄道（JR西日本）の紀勢本線（きのくに線）の駅です。この駅は、朝来駅と冷水浦駅とともに、難読駅として知られています。駅の名称からは予想できないような読み方をされるため、訪れる人々にとっては少しユニークな体験となることでしょう。

歴史

芳養駅は、1932年11月8日に国鉄紀勢西線南部駅と紀伊田辺駅間の延伸に伴い開業しました。その後、1959年には現在の紀勢本線が全通し、紀勢本線専属の駅となりました。1971年には貨物の取り扱いを廃止し、1978年には荷物扱いも終了しました。1985年には無人駅に移行し、1987年に国鉄の分割民営化によりJR西日本の駅として生まれ変わりました。2020年にはICカード「ICOCA」が導入され、便利な交通手段として利用できるようになりました。

駅の構造

芳養駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅です。この駅は保線用の線路の分岐器を備えていますが、絶対信号機が設置されていないため、停留所として扱われています。御坊・和歌山方面行きのホーム側に駅舎が存在し、反対側の紀伊田辺方面行きのホームとは跨線橋でつながっています。古い木造の駅舎が特徴的で、歴史を感じさせる佇まいとなっています。駅は紀伊田辺駅によって管理されており、自動券売機などは設置されていませんが、2020年からはICOCAなどの交通系ICカードも利用可能で、利便性が向上しています。

利用状況

芳養駅の近年の1日平均乗車人員は年によって変動がありますが、多くの地元住民や旅行者に利用されています。この駅を利用することで、自然豊かな地域へアクセスすることができます。

駅周辺

駅周辺には、国道42号をはじめ、田辺市役所芳養連絡所、田辺市立芳養小学校、芳養保育所、田辺芳養郵便局、JA紀南芳養支所、芳養王子社（大神社）、芳養川など、多くの施設があります。これらの施設は地域住民にとって便利な存在であり、日常生活の一部として利用されています。

また、バス路線も発着しており、龍神自動車の「芳養駅」停留所、明光バス・西武観光バスの「芳養駅前」停留所が設置されています。夜行高速バス「ホワイトビーチシャトル」は、YCAT（横浜駅）、バスタ新宿（新宿駅）、池袋駅東口、大宮駅西口などへ向かう便があるため、長距離移動にも便利です。

隣接する駅

芳養駅の隣には、紀伊田辺駅と南部駅があります。どちらの駅も紀勢本線に属し、地域内の移動を支えています。

芳養駅は、歴史ある駅でありながらも、現代的な交通手段も取り入れ、多くの人々に利用されています。周辺の環境や地域社会とのつながりを大切にしながら、今後も利用者にとって大切な交通拠点であり続けることでしょう。

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