薩摩高城駅

薩摩高城駅について

薩摩高城駅（さつまたきえき）は、鹿児島県薩摩川内市湯田町に位置する肥薩おれんじ鉄道の駅です。駅番号はOR25で、その難読な駅名で知られています。

駅名の由来

駅名は、開業当時の所在地である薩摩郡高城村に由来します。古くは「たかき」と呼ばれていましたが、鎌倉時代以降に現在の「たき」という読み方に変化しました。当時、日豊本線に同名の高城駅（たかじょう）が存在したため、旧国名の「薩摩」を冠して「薩摩高城駅」と命名されました。

歴史

1952年に国鉄鹿児島本線の駅として開業。当初は旅客、手荷物、小荷物を扱っていましたが、1963年に荷物扱いを廃止し、無人駅となりました。その後、1976年には駅舎が撤去されています。1987年の国鉄分割民営化により九州旅客鉄道（JR九州）の駅となり、2004年に肥薩おれんじ鉄道に移管されました。

近年では、観光列車「おれんじ食堂」やクルーズトレイン「ななつ星in九州」の停車駅となり、2020年には駅前に観光物産館「薩摩高城館」がオープンしました。

駅構造

相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、無人駅です。かつては木造駅舎がありましたが、現在は撤去されています。海に近く、2番線側には防砂林が設けられています。かつては湯田口海水浴場が近くにありましたが、現在は廃止されています。2013年頃から駅の整備が進められ、2番線ホームには展望ベンチが設置され、海岸には展望台が設けられました。また、2016年には駅近くに公衆トイレが設置されています。

この駅は大きな曲線上にあるため、2番線には列車の高速通過に対応するためのカントが設置されています。そのため、2番線に停車する列車は大きく傾きます。

のりば

海側の2番線が主本線で、上下列車とも基本的には1番線に入線します。列車の交換がある場合に限り、上り列車が2番線を使用します。「おれんじ食堂」は、湯田口海岸での散策のため、上下線ともに2番線に停車します。「ななつ星in九州」は、2番線の傾きを考慮して1番線に停車していました。

利用状況

2019年度の1日平均乗車人員は2人です。

駅周辺

駅周辺には国道3号線が通っています。かつては廃屋がありましたが、現在は観光物産館「薩摩高城館」が建てられています。

湯田口海岸: 駅のすぐ裏手にある海岸で、かつては海水浴場でしたが、現在は遊泳禁止となっています。
展望台: 2014年に湯田口海岸に設置された展望台で、東シナ海を一望できます。

隣の駅

肥薩おれんじ鉄道

西方駅 (OR24) - 薩摩高城駅 (OR25) - 草道駅 (OR26)

外部リンク

薩摩高城駅（各駅案内） - 肥薩おれんじ鉄道

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