藍本駅

藍本駅：歴史と現状

はじめに

兵庫県三田市にある藍本駅は、西日本旅客鉄道（JR西日本）福知山線に位置する地上駅です。アーバンネットワークおよび「JR宝塚線」の愛称区間にも含まれ、周辺地域住民の重要な交通拠点として機能しています。本稿では、藍本駅の開業から現在までの歴史、駅舎構造、利用状況、周辺環境、そしてアクセス方法などを詳細に解説します。

駅の歴史

藍本駅は、1899年（明治32年）3月25日、阪鶴鉄道の三田駅～篠山駅（現在の篠山口駅）間の延伸に伴い開業しました。当初は旅客と貨物の両方を扱っていましたが、1960年（昭和35年）12月に貨物取り扱いは廃止され、1973年（昭和48年）4月1日には荷物扱いも廃止、駅員無配置駅となりました。その後、1986年には駅舎の改築が行われ、1987年の国鉄分割民営化によりJR西日本の駅となりました。1995年には、福知山線藍本駅脱線事故が発生し、大きな影響を受けました。その後、自動改札機の設置やICOCA対応など、利便性の向上に向けた整備が進められてきました。2018年には駅ナンバリングが導入され、駅番号JR-G65が付けられました。

駅構造と設備

藍本駅は2面2線の相対式ホームを有する地上駅で、停留所に分類されます。かつては2面3線の構造でしたが、現在は2番線の反対側にあった線路が撤去されています。ホーム間の移動は跨線橋を利用します。駅舎は西側に位置していますが、東側にも国道176号からのアクセス道路と出入口が設置されています。無人駅ですが、ICOCAなどのICカード利用が可能で、自動券売機と自動改札機が設置されています。ただし、自動券売機は高額紙幣やオレンジカードは使用できません。トイレは駅構内にはなく、西側駅前に多目的トイレ併設の公衆トイレがあります。

利用状況とダイヤ

藍本駅の1日平均乗車人員は、近年推移を兵庫県統計書および三田市統計書で確認できます。日中の停車本数は1時間あたり2本ですが、朝晩は3～5本に増え、JR東西線経由の電車も運行しています。

駅周辺環境

藍本駅周辺は、東西に山が迫る自然豊かな環境です。西側には住宅や商店が点在し、東側には国道176号が走っています。駅周辺には酒滴神社、藍本庄区公会堂、藍本簡易郵便局などがあります。

バス路線

神姫バスとウイング神姫のバス路線が駅周辺を運行しており、東口のロータリーに「藍本駅」バス停、国道176号沿いに「藍本駅前」バス停があります。神姫バスの36系統は三田駅北口行き、ウイング神姫の8系統は篠山口駅行きです（ウイング神姫の8系統は平日運行）。

その他

三田駅前のペデストリアンデッキにある「三田市総合案内所」には、藍本駅の駅スタンプが設置されています。

隣の駅

まとめ

藍本駅は、歴史と自然に囲まれた、地域に根付いた駅です。利用者の利便性向上のため、今後も改善が続けられることが期待されます。

もう一度検索