西岸駅

西岸駅（にしぎしえき）

西岸駅は、石川県七尾市中島町外にある、のと鉄道七尾線の駅です。能登半島の豊かな自然に囲まれ、のどかな風景が広がる場所に位置しています。駅の愛称は「小牧風駅」で、これは駅の近くにある丘陵「小牧台」に由来しています。

概要

西岸駅は、能登半島の中部、七尾市の北部に位置しています。駅のすぐそばには国道249号が通っており、西側には広々とした田園地帯、東側には七尾北湾と小高い丘陵「小牧台」が望めます。この風景は、訪れる人々にやすらぎを与えてくれます。

歴史

西岸駅は、昭和初期の1932年（昭和7年）8月27日に、鉄道省（国鉄）七尾線の能登中島駅 - 穴水駅間延伸と同時に開業しました。当時は旅客と貨物の両方を扱っていましたが、時代の流れとともに変化を遂げています。

1932年（昭和7年）8月27日：鉄道省（国鉄）七尾線の能登中島駅 - 穴水駅間延伸と同時に開業。旅客および貨物の取扱を開始。
1960年（昭和35年）4月1日：貨物の取扱を廃止。
1972年（昭和47年）3月15日：荷物扱い廃止。無人駅化。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道（JR西日本）の駅となる。
1991年（平成3年）9月1日：七尾線の和倉温泉駅 - 輪島駅間がのと鉄道に転換され、同社の駅となる。

駅構造

西岸駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、列車交換が可能です。上りホーム側に駅舎があり、駅舎と反対側のホームへは、七尾寄りの構内踏切を渡って行き来します。駅は終日無人であり、かつて窓口があった場所は塞がれています。自動券売機は設置されていません。

以前は駅舎の隣に独立したトイレがありましたが、令和6年能登半島地震で損傷したため、2024年に駅舎内に新設されました。

駅周辺

駅前には無料の駐車場と駐輪場が整備されており、利用者は自由に利用できます。東側沿岸にはマリーナがあり、駅の近くには飲食店や貸別荘、入浴・宿泊施設などもあります。

七尾警察署西岸駐在所
西岸郵便局
明治の館（室木家宅）
国民宿舎能登小牧台
なかじま猿田彦温泉いやしの湯
国道249号

駅前には七尾市コミュニティバス（中島げんきバス）のバス停「西岸駅」があり、地域住民の足として利用されています。

アニメの聖地として

西岸駅は、テレビアニメ『花咲くいろは』に登場する「湯乃鷺駅」のモデルとなった駅として知られています。2011年4月29日には、のと鉄道とP.A.WORKSの共催で、七尾方面行きホームの駅名標を湯乃鷺駅のものにするイベントが実施されました。アニメ放送終了後も、駅名標は交換されながら掲示が続けられており、穴水方面行きホームにも同様の駅名標が設置されています。湯涌温泉で開催される「湯涌ぼんぼり祭り」の開催日前後には、駅舎の看板を含むすべての駅名標が「湯乃鷺」仕様に交換されます。

駅舎内には、ファンからの寄贈品や聖地巡礼ノートが設置され、『花咲くいろは』関連のポスターなどが飾られています。これらの装飾は、駅を訪れるファンにとって特別な魅力となっています。

PVロケ地

nano.RIPEのシングル「面影ワープ」のPVにも西岸駅が登場しています。

隣の駅

のと鉄道

■七尾線

能登中島駅 - 西岸駅 - 能登鹿島駅

外部リンク

西岸駅 – のと鉄道

西岸駅は、鉄道ファンだけでなく、アニメファンにとっても特別な場所です。能登を訪れる際には、ぜひ立ち寄ってみてください。

もう一度検索