西添田駅

西添田駅の概要

西添田駅（にしそえだえき）は、福岡県田川郡添田町の庄地区に位置し、九州旅客鉄道（JR九州）の日田彦山線に属する駅です。この駅は、地域の交通機関として重要な役割を果たしています。また、過去には貨物支線があったことでも知られています。

歴史

西添田駅の歴史は古く、1903年（明治36年）12月21日に開業した初代の添田駅が起源です。この当初の開業とともに、九州鉄道の川崎（現在の豊前川崎）から添田にかけての路線が開通しました。その翌年には、添田から庄間への貨物支線も開通しました。

1907年には国有化され、1942年（昭和17年）には名称が現在の西添田駅に改称されました。1943年には庄間貨物支線が休止となり、1972年（昭和47年）には荷物取扱が廃止されるなど、時代の流れとともに変化を遂げてきました。1980年には貨物取扱も廃止され、1987年に国鉄が分割民営化される際、JR九州に承継されました。

1993年には駅と公民館を結ぶ跨線橋が開通し、さらに1994年には駅舎が改築されるなどの整備が進められています。2018年からは快速列車も停車するようになり、利便性が向上しました。

駅の構造

西添田駅は、単式ホーム1面1線を持つ地上駅です。以前は島式ホームが設けられていました。開業当初の木造駅舎は長年にわたり利用されていたものの、JR九州に承継後は取り壊され、現在は円筒形の新しい駅舎が建設されています。この駅舎にはかつて喫茶店が入居していましたが、現在は福祉作業所が利用されています。ただし、切符などの販売は行われていない無人駅となっています。

かつては石炭の積出しを行っていた名残もありましたが、現在その痕跡はほとんど残っていません。西添田駅は、観光名所ではないものの、地域住民にとって不可欠な交通の拠点となっています。

駅周辺の環境

駅の南側には添田町の中心地が広がっており、周辺には多数の公共施設や商業施設が建ち並んでいます。具体的には、添田町役場も近くに位置しており、アクセスが便利です。また、駅の東側には、炭鉱閉山後に残されたボタ山がありましたが、現在は造成されて新しい市街地が形成されています。

この地域には、オークホール（添田町公民館・音楽堂）、そえだサン・スポーツランド（町営スポーツ施設）、そえだドーム（添田勤労者体育館）など、さまざまな文化・スポーツ関連施設も整備されています。

バス路線

西添田駅周辺には西鉄バス筑豊の運行もあり、最寄のバス停は駅の西側に位置する「西添田駅口」です。駅東側に渡る跨線橋先にも「オークホール前」というバス停がありますが、こちらの運行本数は少ないです。バス路線は川崎経由の後藤寺バスセンター行きや、添田駅経由のめんべい添田町工場行きなどがありますが、かつてのように多くの路線が設定されているわけではありません。

西添田駅は地域の交通の要所であり、近隣住民の生活を支える重要な存在です。

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