西純矢

西純矢選手のプロ野球経歴

西純矢（にし じゅんや）は、2001年9月13日に広島県廿日市市で生まれたプロ野球選手で、阪神タイガースに所属する右投げの投手です。彼の野球経歴は、幼少期から始まり、その才能は早くから認められていました。

プロ入り前の経歴

彼は広島市立鈴が峰小学校の2年生から「鈴が峰レッズ」に入り、本格的に野球を始めました。その後、廿日市市立阿品台中学校では「ヤングひろしま」に所属し、3年生の時には「NOMOジャパン」に選出されるなど、その腕前を発揮していきました。創志学園高校に進学後は、1年生の春からメンバーとして活躍し、2年生の春にエースに昇格します。そして、岡山大会での活躍により、甲子園大会に出場しました。

甲子園では、創成館との初戦で大活躍し、16奪三振の完封勝利を達成しますが、その後の試合で敗退。しかし、3年生の際にはU-18代表に選ばれ、投手として防御率1.35という好成績を残しました。さらには、打撃でも本塁打王に輝くなど、高校時代から多才さが伺える選手でした。彼は高校時代に25本の本塁打を記録し、奥川恭伸、佐々木朗希と並ぶ「高校BIG4」としてマスコミでも注目されていました。

阪神タイガース入団

2019年のドラフトで、阪神タイガースから1位指名を受け、契約金として1億円を得ることになりました。2020年には二軍春季キャンプへ参加し、リリーフ中心の登板を重ね、ウエスタン・リーグでの初試合では無失点の内容で初勝利を手にしました。2021年には一軍に昇格し、初登板で初勝利を収めるという快挙を達成しました。特に、10代投手として初登板で勝利を挙げたことは、球団史上でも記録的な出来事です。

翌2022年も順調に成績を伸ばし、特に対ヤクルト戦では完投勝利を挙げ、また自身が登板する試合では打撃でも8番で起用されるなど、投手としてだけではなくバッターとしても貢献しました。2023年にはさらに進化した姿を見せ、今後の阪神のエースとして期待されています。

選手としての特徴

西選手は速球を武器にしたオーバースローの右投手で、最速155km/hのストレートを投げます。変化球にはスライダーやフォーク、カーブなど多彩な球種を用意しており、特に気迫を前面に出したピッチングスタイルが特徴です。初年度から制球力に課題があったものの、フォーム改造により改善を見せ始めています。

人物・エピソード

彼は阪神に在籍する西勇輝選手の遠い親戚であり、広島東洋カープのファンでもあります。父親の急逝という悲しい出来事もありましたが、彼のプレイには常に父を想って高い精神性が見え隠れしています。高校時代の甲子園でのプレーでは、父の存在を意識したパフォーマンスが話題にもなりました。

今後も西純矢選手が阪神タイガースにおいてどのような活躍を見せるのか、大いに注目されることでしょう。

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