西表石垣国立公園

西表石垣国立公園

西表石垣国立公園は、沖縄県に位置する国立公園で、西表島、石垣島、およびそれらの周辺の島々と海域を含みます。この公園は、豊かな自然と多様な生態系が特徴であり、その規模は国内最大級です。

公園の概要

公園は、西表島と石垣島の二つの主要な島を中心に、石西礁湖と呼ばれるサンゴ礁海域、および黒島、竹富島、小浜島、新城島、鳩間島、仲の神島などを含む周辺の島々で構成されています。特に、石西礁湖は日本最大級のサンゴ礁であり、多様なサンゴが生息しています。公園の海域公園地区の面積は国内最大であり、その自然の豊かさを物語っています。

西表島の自然

西表島は、日本で最後に残された大規模な照葉樹林に覆われており、河口にはマングローブ林が広がっています。この島は、非常に原始性の高い亜熱帯植物相が形成されており、イリオモテヤマネコやカンムリワシなどの特別天然記念物、セマルハコガメやリュウキュウキンバトなどの天然記念物をはじめとする希少な生物が生息しています。

石垣島の自然

石垣島には、ラムサール条約に登録された名蔵アンパルや吹通川のマングローブ林、米原や於茂登岳にはヤエヤマヤシやカンヒザクラの自生地など、貴重な植物相が見られます。また、周辺の海域には、大規模なアオサンゴの群落で知られる白保海域をはじめ、美しいサンゴ礁が広がっています。

石西礁湖

石西礁湖は、日本最大級のサンゴ礁群であり、360種を超える多種多様なサンゴが生息しています。これは世界的に見ても非常に貴重なサンゴ礁であり、豊かな海洋生態系を支えています。

公園の歴史

1972年、西表島は琉球政府によって西表政府立公園に指定され、沖縄の本土復帰に伴い西表国立公園となりました。2007年には、石垣島の一部が編入され、西表石垣国立公園と改称されました。この大規模な拡張は、富士箱根伊豆国立公園以来43年ぶりでした。その後も公園区域は拡大され、2016年には西表島のほぼ全域が指定区域となり、海域公園区域の拡張や石垣島北部のサガリバナ群生地の指定も行われました。

公園の年表

1972年4月18日：琉球政府立公園として西表政府立公園に指定
1972年5月15日：沖縄の本土復帰に伴い西表国立公園に指定
1972年12月26日：公園区域の指定
1977年7月1日：海中公園地区の指定
1990年12月1日：乗入れ規制地域の指定
2003年3月31日：公園区域および公園計画の見直し
2007年6月29日：西表国立公園に石垣島および周辺海域の一部を編入する諮問案が答申、公園名を「西表石垣国立公園」に変更決定
2007年8月1日：石垣島および周辺海域の一部を編入し、西表石垣国立公園に改称
2012年3月27日：指定面積拡張、特に海域公園地区が大幅に拡大
2016年4月15日：指定面積拡張
2018年3月30日：陸地部が国際ダークスカイ協会により「星空保護区」の暫定認定を受ける
2020年2月26日：浦内川及び仲良川流域等の約2,000haを第2種特別地域から第1種特別地域に変更

関連市町村

沖縄県石垣市
沖縄県八重山郡竹富町

その他

公園内にはビジターセンターがあり、2017年の利用者数は相当数に上ります。

脚注

西表石垣国立公園は、その自然の豊かさから、多くの人々に愛され、保護されています。

関連項目

国立公園
政府立公園
沖縄県の観光地
星空保護区

外部リンク

西表石垣国立公園 環境省
西表石垣国立公園 セブン-イレブン記念財団

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