越中大門駅

越中大門駅（えっちゅうだいもんえき）

越中大門駅は、富山県射水市北野に位置する鉄道駅で、あいの風とやま鉄道および日本貨物鉄道（JR貨物）の運行があります。この駅は、2015年の北陸新幹線の開業に伴い、経営が移管される前はJR西日本の北陸本線の駅でした。

歴史

越中大門駅の歴史は、1912年にさかのぼります。この年の2月、大門町長等が連署した新設請願書が提出され、1923年に北陸本線高岡駅と小杉駅間に一般駅として開業しました。開業当初、すでに山陽本線に「大門駅」が存在したため、「越中大門」と名付けられました。

1944年までは金属回収令により、跨線橋が供出される一方、1953年には新しい跨線橋とホームが竣工。1963年から1965年にかけて、当駅とその周辺路線が複線化され、1976年には初めて快速列車が停車することになりました。

1987年には国鉄分割民営化が実施され、西日本旅客鉄道と日本貨物鉄道の駅となりました。その後も駅の設備は進化し、1992年にみどりの窓口が開設。1997年には乗車券や航空券の取扱が可能なマルスシステムが導入されましたが、2000年には夜間無人駅に変更されています。

駅構造

越中大門駅は、東西に走る路線の南側に単式ホーム、北側に島式ホームがあり、合計で2面3線を有する地上駅です。駅舎は上りホームの中央部に位置し、ホーム間は跨線橋で接続されています。また、北側には側線があり、そこから専用線が分岐しています。

JR北陸本線時代は富山地域鉄道部が管轄しており、業務はJR西日本金沢メンテックが受託していました。あいの風とやま鉄道への移管後も、業務委託駅として運営されていますが、みどりの窓口は営業を終了しました。

利用状況

2020年度の1日平均乗車人員は809人でした。この駅は、周辺に射水市役所大島庁舎や射水市立大門中学校などの公共施設が位置していることから、地域住民にとって重要な交通手段となっています。

駅名の由来

「越中大門」という駅名は、開業当初から旧大島町に所在しているものの、旧大門町の中心地に近いことからこの名前が付けられました。また、「大島の大」と「大門の門」を組み合わせて駅名が形成されたという説もあります。

周辺情報

駅周辺には、大門郵便局や富山信用金庫大島支店、更にはデンカ富山サービスステーションや東洋紡庄川工場などの施設があります。これらの設備は地域の経済や生活を支える重要な要素となっています。

"越中大門駅"は、地域の歴史や文化を反映した駅であり、今日でも多くの利用者に親しまれています。

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