農人橋

農人橋（のうにんばし）

農人橋は、大阪市中央区に位置する東横堀川に架かる中央大通の橋であり、橋の東詰にある町名でもあります。この記事では、中央大通と松屋町筋が交わる農人橋交差点についても解説します。

橋梁

農人橋は、中央区の南本町1丁目、船場中央1丁目、久太郎町1丁目と、東詰の本町[[橋]]、農人橋3丁目を結んでいます。中央大通の平面道路として機能し、高架道路と阪神高速13号東大阪線を挟むように、東行きと西行きの2つの橋が並行して架かっています。下流側（南側）にある西行きの橋が、元来の農人橋です。橋の真上には、阪神高速1号環状線南行きが交差する東船場JCTがあります。

1600年（慶長5年）の記録に「久太郎町橋」として記載されている橋が、農人橋の起源とされています。江戸時代後期に刊行された『摂津名所図会』には、「いにしへ川西船場に田圃多くして、上町より農民かよひて耕作をなす」とあり、豊臣期に市街地化が進んだ上町側（東側）から、まだ農地が広がっていた船場側（西側）へ農民が渡るために架けられた橋であると伝えられています。

江戸時代には、谷町筋以東に大坂城代下屋敷、京橋口定番与力屋敷、大坂町奉行御金蔵などが置かれ、公儀橋として重要視されました。橋の維持管理は周辺の町々に課せられ、東は谷町筋から西は御堂筋あたりまでが橋掛かり町の範囲でした。明治時代中期には鉄柱木橋に架け替えられ、1926年（大正15年）には第一次大阪都市計画事業によって鉄筋コンクリートアーチ橋に生まれ変わりました。現在の橋は1969年（昭和44年）に中央大通の建設に伴い架け替えられたもので、この時に初めて東行き平面道路（上流側・北側）の橋が建設されました。

橋の概要

形式: 桁[[橋]]
橋長: 上流側 33.14m、下流側 32.00m
幅員: 上流側 18.35m、下流側 18.35m
完成: 1969年

町名

現在の行政地名は農人橋一丁目から農人橋三丁目です。

歴史

農人橋は江戸時代から見られる町名ですが、元々は農人橋通沿いの松屋町筋以東のみを指し、現在よりも狭い範囲でした。1989年（平成元年）に農人橋詰町、両替町1 - 2丁目、農人橋1 - 2丁目、南農人町1 - 2丁目を統合し、現在の農人橋1 - 3丁目が成立しました。1872年（明治5年）まで、両替町1 - 2丁目は伏見両替町1 - 2丁目、現在の農人橋3丁目の南隣に位置する材木町は農人橋材木町という名称でした。

慶長年間に安国寺恵瓊の屋敷があったことから、農人橋通から上町台地へ上る坂道は安国寺坂、または恵瓊坂と呼ばれています。

人口

2019年（平成31年）3月31日現在の世帯数と人口は以下の通りです。

世帯数: (データは省略)
人口: (データは省略)

農人橋交差点

農人橋交差点は、中央大通と松屋町筋が交わる地点で、農人橋（橋梁）のすぐ東側に位置しています。松屋町筋は南行き一方通行であり、中央大通は平面道路と高架道路が交差点で交差します。中央大通から松屋町筋へ向かうには、東行き高架道路からの右折、または西行き平面道路からの左折が必要です。東行き平面道路（二段階右折が必要な原付・自転車を除く）と西行き高架道路からは松屋町筋へ進入できないため、注意が必要です。

歩道橋が四方に設置されており、横断歩道と自転車横断帯は交差点の北側にのみ設けられています。

周辺情報

Osaka Metro 谷町四丁目駅
大阪市立南大江小学校
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関連項目

上町台地
船場 (大阪市)

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