道北

道北(どうほく)についての概要

道北は北海道の地域区分の一つで、厳密には行政区画として定義されているわけではありません。ただし、観光業界などではよく「道北」として認識されている地域が存在します。その地域は主に宗谷総合振興局、留萌振興局北部、そして上川総合振興局北部で構成されています。

道北の範囲

道北に含まれる地域については明確な定義がないものの、主に以下の行政区域が道北に該当するとされています。まず、宗谷総合振興局（地図上で示した10番のエリア）、留萌振興局の北部（9番の上部）、そして上川総合振興局の北部（塩狩峠以北、地図上の8番の上部）が含まれます。

ただし、旭川市以北の地域には、人口5万人以上の都市が存在しないため、全国的にも人がまばらな地域となっています。このため、道北の人口や経済の不均衡を和らげるために、行政や経済界は旭川市を拠点として位置づける場合が多く、旭川地区や富良野地区も道北に含まれることが多いです。

たとえば、北海道庁による「地域生活経済圏」では、上川、留萌、宗谷の3振興局が一つの「道北圏」とされます。また、実際に旭川市内に存在する「道北バス」や「道北振興」といった企業名からも、「道北」が地域名としてよく知られています。

さらに、オホーツク総合振興局の中で「西紋」地区に当たる紋別市及び周辺町などや、空知総合振興局の深川市、雨竜郡の一部なども含まれることがあります。

管轄区域の例

旭川地方裁判所管轄は、宗谷管内や留萌管内はもちろん、上川管内の全域、さらにオホーツク管内の西紋地区まで含まれることもあります。また、国土交通省の調査によると、道北には久久（長期）の旅客の流動調査により、塩狩峠を越えた上川管内やオホーツク管内全域が道北として捉えられています。

日本銀行札幌支店の旭川事務所や北海道警察の管轄も上川、宗谷、オホーツクの3管内に広がっています。NHK旭川放送局の放送区域も、宗谷、留萌、上川及び北空知から成っています。

JR北海道の旭川支社は、空知管内の一部を管轄し、上川北部や宗谷管内、石北本線や釧網本線の一部を含む広域にわたります。このように旭川市を中心に道北が成立しているとも言え、その範囲は実際には南に広がる傾向があります。

人口と面積

道北の人口は北海道全体の4％未満と非常に少ないです。地理的特徴や文化的背景から見ても、多くの人々にとってはなじみのない地域かもしれませんが、その独特の環境は多くの魅力を秘めています。

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