那良口駅

那良口駅 (ならぐちえき) について

那良口駅は、熊本県球磨郡球磨村大字三ケ浦那良口に位置する、九州旅客鉄道（JR九州）肥薩線の駅です。山々に囲まれた場所にあり、静かな雰囲気が特徴です。開業当初は貨物駅として利用され、地域の木材産業を支えていましたが、現在は無人駅となっています。

歴史

1910年（明治43年）6月25日: 鉄道院により貨物専用駅として開設。当時の所属線は鹿児島本線でした。
1913年（大正2年）3月11日: 一般旅客の取り扱いを開始しました。
1927年（昭和2年）10月17日: 線名改称により、肥薩線の駅となりました。
1973年（昭和48年）4月1日: 貨物取り扱いが廃止され、無人駅となりました。
1987年（昭和62年）4月1日: 国鉄分割民営化に伴い、九州旅客鉄道（JR九州）が駅を継承しました。

駅構造

那良口駅は、単式ホーム1面1線を有する地上駅です。コンクリート製の簡素な駅舎が設置されています。開業当初は、駅周辺の山々から伐採された木材を積み出すための貨物駅として、駅構内には数本の貨物側線と木材積み込み用のホームが設けられ、有人駅として機能していました。貨物取り扱い廃止後は、これらの設備は全て撤去されましたが、現在でも構内には当時の側線跡が残っています。

駅周辺

駅前は山間部で、自然豊かな風景が広がっています。駅から東へ約200メートルの那良川沿いには集落があり、集落内の那良口橋の袂には産交バスの那良口バス停があります。

球磨川: 駅の近くを流れる球磨川は、美しい景観を作り出しています。
那良川: 駅の近くを流れる那良川は、地域の生活を支えています。
国道219号: 球磨川を挟んで対岸を走っていますが、付近には球磨川を渡る橋はありません。
熊本県道15号人吉水俣線: 駅前を通っています。
熊本県道325号遠原渡線: 那良川沿いを走っています。

隣の駅

九州旅客鉄道（JR九州）

■肥薩線

一勝地駅 - 那良口駅 - 渡駅

参考文献

曽根悟（監修）（著）、朝日新聞出版分冊百科編集部（編集）（編）「肥薩線・吉都線・三角線」『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』第2号、朝日新聞出版、2009年7月19日。

関連項目

日本の鉄道駅一覧

外部リンク

* 那良口駅（駅情報） - 九州旅客鉄道

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