重富駅

重富駅について

重富駅（しげとみえき）は、鹿児島県姶良市脇元に位置する、九州旅客鉄道（JR九州）日豊本線の駅です。特急「きりしま」の一部の列車が停車します。

歴史

1901年（明治34年）に、鹿児島県で最初の鉄道路線として鹿児島線（当時）の国分駅（現在の隼人駅） - 鹿児島駅間が開業した際、重富駅も同時に開業しました。当時は姶良駅、帖佐駅、錦江駅はまだなく、東隣の駅は加治木駅でした。そのため、帖佐駅が開設されるまでは、重富村だけでなく、現在の姶良市旧姶良町地域や、鹿児島市の一部、姶良市旧蒲生町からも広く利用されていました。

2015年（平成27年）3月13日までは、JR九州鉄道営業が駅業務を行う業務委託駅でしたが、JR九州の赤字圧縮のため、2015年3月14日から終日無人駅となりました。しかし、地元姶良市の判断により、JR経験者の所属するNPO法人に業務を委託し、5月1日から昼間のみ窓口での乗車券販売が再開されました。同年3月のダイヤ改正で、姶良市内の錦江駅も無人化されましたが、重富駅は歴史が古く、駅舎が立派であることから、当駅のみ人員が配置されることになりました。将来的には、駅舎の一部を地元の物産紹介などに活用したいと考えています。

年表

1901年（明治34年）6月10日：鉄道作業局が開設。
1971年（昭和46年）3月25日：貨物取り扱い廃止。
1985年（昭和60年）3月14日：荷物扱い廃止。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により九州旅客鉄道が継承。
1993年（平成5年）8月6日：平成5年8月豪雨により、当駅を含む西[[都城駅]] - 鹿児島駅間が運転見合わせ。
1993年（平成5年）9月19日：国分駅 - 鹿児島駅間で運転を再開。
2012年（平成24年）12月1日：ICカードSUGOCAの利用を開始。
2015年（平成27年）3月14日：無人化。
2015年（平成27年）5月1日：姶良市によりNPO法人に業務委託し、昼間のみ人員配置を再開。

駅構造

駅舎は1950年（昭和25年）に改築された、和風の落ち着いた佇まいが特徴です。かつて駅前には開業時に植えられた大きなフェニックスの木がありましたが、現在は伐採され、跡地は花壇となっています。

現在の駅業務は、姶良市の受託による簡易委託駅として運営されています。

単式ホーム2面2線を有する地上駅で、ホーム間は跨線橋で連絡しています。

IC乗車カード「SUGOCA」が利用可能で、簡易SUGOCA改札機が設置されています。SUGOCAの販売は行っていません。

簡易自動券売機（ICカード非対応）とICカードチャージ機が設置されています。

のりば

のりば	路線	方向	行先
-	--	--	---
1	日豊本線	上り	鹿児島中央方面
2	日豊本線	下り	宮崎・国分方面

利用状況

2020年度の1日平均乗車人員は431人です。

駅周辺

重富駅は姶良市の中心部からは離れていますが、鹿児島市まで20km未満と非常に近いため、鹿児島のベッドタウンとしての需要があります。

駅周辺には以下の施設があります。

重富郵便局
重富温泉
白銀坂
県立姶良病院
イケダパン本社工場
石蔵ミュージアム（白金酒造）
鹿児島県警察学校
国道10号
鹿児島県道57号麓重富停車場線

バス路線

重富駅の最寄りのバス停は「重富駅前」で、鹿児島県道57号線沿い（重富駅前交差点付近）に設置されています。

隣の駅

九州旅客鉄道（JR九州）

■日豊本線

特急「きりしま」一部停車駅

姶良駅 - 重富駅 - 心岳寺仮乗降場 - 竜ヶ水駅（※） - 鹿児島駅

（※）一部の列車は竜ヶ水駅に停車しません。

:打消線は廃駅

脚注

関連項目

日本の[[鉄道駅]]一覧

外部リンク

* 重富駅（駅情報） - 九州旅客鉄道

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