鐘釣駅

鐘釣駅（かねつりえき）

鐘釣駅は、富山県黒部市に位置する黒部峡谷鉄道本線の駅です。標高443mの場所にあり、周囲は豊かな自然に囲まれています。

歴史

1937年（昭和12年）7月1日 - 日本電力の専用鉄道として開業。
1953年（昭和28年）11月16日 - 関西電力が地方鉄道免許を取得し、旅客駅として開業。
1971年（昭和46年）
5月4日 - 黒部峡谷鉄道が設立され、同社の駅となる。
7月1日 - 黒部峡谷鉄道が運行を開始。

駅名の由来

駅名は、近くにある釣り鐘の形をした山に由来しています。

駅構造

鐘釣駅は、相対式2面2線のホームを持つ地上駅です。列車交換が可能な有人駅で、一般の旅客も利用できます。

この駅の最大の特徴は、勾配の途中に平坦な区間を設け、交換設備を設置した点です。しかし、停車場の両端がすぐに勾配になっているため、車両の長大化に伴うホームの延伸が困難でした。そのため、上下線ともに安全側線部分までホームを延伸せざるを得ませんでした。

その結果、鐘釣駅に進入した列車は、本線との分岐器を越えて安全側線上に入った状態で停車します。乗客の乗り降りが終わると、一旦分岐器の手前まで後退し、分岐器を本線側に切り替えてから改めて出発するという、特殊な運行方法（停車場形スイッチバック）を採用しています。

上下線ともに後方には安全側線がないため、後退時には列車の後部が本線上に出て勾配にかかります。また、スイッチバック時に発生する機関車のブレーキ音を緩和するため、レールには散水装置が設置されています。

駅周辺

駅周辺には、黒部川が流れ、河原では地中から温泉が湧き出ており、天然の露天風呂（野湯）を楽しむことができます。

その他の周辺施設

鐘釣温泉
黒部万年雪展望台
鐘釣三尊像
黒部峡谷鍾乳洞群

隣の駅

黒部峡谷鉄道

■本線

関西電力専用列車
猫又駅 - 鐘釣駅 - 小屋平駅
旅客列車
黒薙駅 - 鐘釣駅 - 欅平駅

脚注

黒部峡谷鉄道公式サイト

関連項目

日本の鉄道駅一覧

外部リンク

* 鐘釣駅 - 黒部峡谷鉄道

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