長崎県庁

長崎県庁について

長崎県庁は、広域自治体である長崎県の行政を担う機関です。県民の生活に密接に関わる様々な業務を行っており、県の政策決定や実施の中心的な役割を果たしています。

長崎県庁の沿革

長崎県庁の歴史は、明治維新直後の激動期にまで遡ります。以下に主な出来事をまとめました。

1868年（慶応4年）: 明治新政府が天領を没収したことに伴い、長崎では旧奉行所が「長崎会議所」と改称され、各藩の合議制による治安維持が始まりました。その後、長崎裁判所、長崎府と名称を変え、最終的に長崎県となりました。
1869年（明治2年）: 長崎府が長崎県に改称。初代知事には野村盛秀が任命されました。
1870年（明治3年）: 県本庁の称号が「長崎県庁」と定められました。
1871年（明治4年）: 廃藩置県により、県域に複数の県が置かれた後、統合され、現在の長崎県が誕生しました。
1872年（明治5年）: 旧佐賀藩領の一部が長崎県に編入されました。
1883年（明治16年):旧佐賀県の区域を分離し佐賀県が再度設置され、現在の県域が確定しました。
1911年（明治44年）: ルネサンス様式の旧長崎県庁が完成しました。
1926年（大正15年）: 南松浦、壱岐、対馬の3支庁が設置されました。
1945年（昭和20年）: 長崎市への原爆投下により、県庁舎も火災に見舞われました。
1947年（昭和22年）: 初の公選による知事として杉山宗次郎が就任しました。
1960年（昭和35年）: 南松浦支庁が五島支庁に改称されました。
1963年（昭和38年）: 県北振興局が設置されました。
1967年（昭和42年）: 島原振興局が設置されました。
1969年（昭和44年）: 第24回国民体育大会が開催され、天皇・皇后が長崎県庁に行幸されました。
2005年（平成17年):五島、壱岐、対馬の3支庁が地方局に改称されました。
2009年（平成21年）: 地方機関の整理統合が行われ、7つの振興局に集約されました。
2018年（平成30年）: 新庁舎が完成し、移転しました。

長崎県庁の組織

2020年4月1日現在、長崎県庁は以下の組織で構成されています。

知事
副知事
危機管理監: 1課1室
企画部: 3課1室
総務部: 10課2室2センター
地域振興部: 4課2室
文化国際観光部:6課1室
県民生活環境部: 10課1室
福祉保健部: 7課2室
こども政策局: 2課
産業労働部: 6課
水産部: 5課1室
農林部: 8課4室
土木部: 12課1室
振興局: 長崎、県央、島原、県北、五島、壱岐、対馬の7局
会計管理者
出納局: 1課1室

この他に、長崎県議会や長崎県警察などの関連組織があります。

パスポート業務について

長崎県庁では、かつてパスポートの発行業務を行っていましたが、2007年以降、市町への移管が進み、現在は県内全ての市役所・町役場が窓口となっています。原則として、住民登録をしている市役所・町役場でのみパスポートの申請や受け取りが可能です。ただし、長崎県内であれば、通学や通勤先の自治体でも特例として申請・受け取りが可能な場合があります。

移管の主な経緯は以下の通りです。

2007年4月: 壱岐市役所、川棚町役場に移管
2008年4月: 対馬市役所、大村市役所、東彼杵町役場、波佐見町役場に移管
2009年4月: 雲仙市役所、新上五島町役場に移管
2009年7月: 長崎市に移管（窓口は長崎市消費者センター）
2010年4月: 島原市役所、西海市役所、南島原市役所、長与町役場、小値賀町役場、佐々町役場に移管
2010年10月: 平戸市役所へ移管
2011年4月:松浦市役所へ移管
2011年7月: 時津町役場に移管
2011年10月: 五島市役所へ移管
2017年6月:佐世保市役所へ移管
2018年6月: 諫早市役所へ移管。これにより県庁および県央振興局の窓口は閉鎖されました。

関連情報

長崎県知事一覧
長崎県庁舎
長崎県警察
長崎県交通局
長崎県立大学

外部リンク

* 長崎県公式ウェブサイト

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