阪急箕面線

阪急電鉄箕面線：箕面への玄関口

阪急電鉄箕面線は、大阪府池田市の石橋阪大前駅と箕面市の箕面駅を結ぶ、全長4.0kmの鉄道路線です。美しい自然と歴史に彩られた箕面公園や箕面温泉へのアクセス路線として知られる一方、大阪への通勤・通学路線としても重要な役割を担っています。

歴史と変遷

箕面線は、阪急電鉄の前身である箕面有馬電気軌道によって、宝塚本線と同時に1910年に開業しました。当初は、石橋駅がデルタ線、箕面駅がループ線という特殊な線形を採用しており、梅田駅から箕面駅を経由して宝塚駅へと至る運行形態も存在したとされています。

その後、1921年に牧落駅が開業。1953年には平日朝の梅田～箕面間の準急運転を開始するなど、利用者の増加に合わせて路線整備が進められました。1969年には架線電圧の昇圧、1978年には地方鉄道法に基づく鉄道への変更など、技術的な向上も図られています。

近年では、2013年に全駅に駅ナンバリングが導入され、2019年には石橋駅が石橋阪大前駅へと改称されました。また、2015年には正月ダイヤが廃止され、土休日ダイヤに一本化されました。

特に近年は、大阪梅田方面への直通運転が段階的に縮小され、2022年のダイヤ改正で完全に廃止。現在では全列車が線内折り返し運転となっています。この変更に伴い、平日朝ラッシュ時の上り列車は石橋阪大前駅で宝塚本線の特急と接続するようになり、梅田駅までの所要時間の短縮が図られています。今後の計画として、2026年春頃にはワンマン運転の開始が予定されています。

運行状況と車両

箕面線は全線複線電化で、自動閉塞式を採用しています。最高速度は80km/hです。運行形態は、全列車が線内折り返し運転となっており、時間帯によって運行間隔が異なります。平日朝ラッシュ時は4～9分間隔、土休日夜間は12分間隔、その他は10分間隔です。

車両はすべて4両編成で、平井車庫に所属する5100系、6000系、7000系、8000系が主に使用されています。かつては8両編成の列車も存在しましたが、2018年のダイヤ改正で廃止されました。

大晦日から元旦にかけては終夜運転が実施され、概ね30分間隔で運行されます。ただし、2020年は例外でした。

駅一覧

箕面線には、石橋阪大前駅、桜井駅、牧落駅、箕面駅の4駅があります。全駅が大阪府内にあり、すべての列車が全駅に停車します。駅ナンバリングは2013年12月21日から導入されました。

桜井駅と石橋阪大前駅間は豊中市（飛地の石橋麻田町）を通過しますが、駅は設置されていません。

まとめ

阪急電鉄箕面線は、観光と通勤・通学の両面で重要な役割を担う路線です。歴史と変遷、運行状況、車両、そして今後の展望まで、様々な側面から見てきました。今後も、地域のニーズに対応しながら、安全で快適な運行を続けていくことが期待されます。

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