青原駅

青原駅について

青原駅（あおはらえき）は、島根県鹿足郡津和野町冨田に所在する、西日本旅客鉄道（JR西日本）山口線の駅です。この駅は地元の人々に利用されており、自然豊かな環境に囲まれています。

駅の歴史

青原駅の開設は1924年7月15日で、当初は鉄道省（現在のJR）の管轄下で、山口線の日原駅から石見横田駅を結ぶ路線の一部として新設されました。長い歴史の中で、青原駅は次第に利用形態が変わり、1967年には貨物の取り扱いが廃止され、1984年には荷物の取り扱いも終了し、無人駅化しました。そして1987年の国鉄分割民営化により、JR西日本の駅として新たなスタートを切りました。

2017年には上りホームが使用停止となり、以降は単式ホームの1面1線を有する地上駅として運営されています。これは以前の相対式ホーム2面2線からの変化であり、上りホームは現在、立ち入ることができません。駅自体は傾斜地に立地しており、ホームは山口寄りに設置された階段またはスロープを使ってアクセスします。

駅の構造

青原駅は新山口駅の管理下にあり、無人駅です。このため、駅舎は存在せず、利用者は直接ホームに入る形になっています。ホームには待合室が設けられていますが、自動券売機や他の設備はありません。訪れる際は、事前に乗車券を準備しておくことをお勧めします。

利用状況

2020年度のデータによれば、青原駅の1日あたりの平均乗車人員は9名という非常に少ない数字です。過去の統計を見ても、2004年度には36人、1994年度には56人、1984年度には49人が利用しており、徐々に利用者が減少していることが伺えます。

駅周辺の状況

青原駅の近くには美しい高津川が流れており、この川を背景に訪れる人々にとって心地よい環境を提供しています。また、駅の西側には国道9号線（国道187号線が重複）も走っており、交通の要所としての役割も果たしています。

青原駅の特徴的なスポットとして、駅のホーム近くには大庭政世頌徳碑があります。これは日本で初めて産業組合による医療事業を立ち上げた大庭を記念して建立されたもので、地域の歴史を感じることができる場所です。さらに、徒歩10分ほどの地点には「道の駅シルクウェイにちはら」もあり、自家用車利用者には便利です。

バス路線

津和野町営バスも青原駅を経由していますが、各路線の本数は限られており、特に日曜日は運休するため、事前の確認が重要です。このように、青原駅は多様な交通手段が揃っているにもかかわらず、利用者が減少している点は興味深いといえます。

隣接駅

青原駅の隣には、JR西日本の山口線上に日原駅があり、さらに東青原駅も近隣に位置しています。これにより、利用者は少し足を伸ばすことで、他の駅にもアクセスできる利便性があります。

青原駅は、歴史的な背景や自然環境が特徴的な場所であり、静かなひとときを過ごしたい方にはぴったりのスポットかもしれません。

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