飛騨小坂駅

飛驒小坂駅について

飛驒小坂駅（ひだおさかえき）は、岐阜県下呂市小坂町大島に位置し、東海旅客鉄道（JR東海）の高山本線が通っています。この駅は普通列車に加え、一部の特急「ひだ」が停まるため、交通の要所となっています。また、小坂温泉郷や御嶽山の登山口への玄関駅としても知られ、駅前には濃飛バスのバス停が設けられ、多くの利用者が訪れます。

駅の歴史

飛驒小坂駅は1933年8月25日に開業しました。当初は国鉄高山線の終着駅としてスタートし、後に高山本線に改称されました。この駅が開業する以前、駅の南側には貯木場があり、森林鉄道（小坂森林鉄道）が存在しました。この森林鉄道は木材を御嶽山方面に運ぶために利用されていましたが、1962年度に全廃となりました。その後、1977年までトラックによる木材の運搬と貨車への積み替えが行われていました。

駅の構造と設備

飛驒小坂駅は島式ホーム1面2線を持つ地上駅で、ホームの東側が1番線、西側が2番線です。上り列車は1番線から下呂や名古屋方面に、2番線からは高山方面への下り列車が発着します。駅舎は開業当初からの木造であり、山小屋風の独特なデザインが特徴です。御嶽山の登山口に近いことから、多くの登山者を惹きつける場所でもあります。

ホーム上には待合室があり、駅舎とホームは地下道で結ばれています。駅は下呂駅が管理する無人駅であり、2011年以降は無人化されましたが、自動販売機や水洗トイレが設置されています。また、かつては転車台が設けられていましたが、昭和末期に撤去されています。

利用状況

近年、飛驒小坂駅の1日平均乗車人員は一定の数を維持しており、地域住民や観光客に利用されています。特に温泉や登山目的で訪れる方が多く、観光シーズンにはさらに賑わいます。

駅周辺の attractions

駅周辺は小坂町の中心部にあたり、商店街が広がっています。また、周囲には長谷寺や浄福寺（しだれ桜で名高い）などの観光スポットがあります。さらに、愛知淑徳学園や岐阜森林管理署も近隣に位置しており、多様な施設が集まっています。

その他、駅前には丸型の郵便ポストやログハウス風の電話ボックスがあり、地域の風景に溶け込んでいます。また、飛騨小坂サイクリングロードや飛騨川など、自然を楽しむための環境も整っています。

バス路線

飛驒小坂駅の前には濃飛バスの「小坂駅前」停留所があり、少数のバスが発着しています。主要なバス路線は下呂バスセンターを結ぶ下呂線ですが、現状では、駅近くの停留所からは限定的な便しか利用できません。さらに、デマンドバスが鹿山行きで運行されているため、利便性は向上していますが本数は限られています。

まとめ

飛驒小坂駅は、地域の交通の中心として重要であるだけでなく、観光地への玄関口としても機能しています。独特な駅舎と自然豊かな環境が魅力的で、多くの訪問者を呼び込んでいます。

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