鶴見市場駅

鶴見市場駅

鶴見市場駅（つるみいちばえき）は、神奈川県横浜市鶴見区市場大和町に位置する京浜急行電鉄（京急）本線の駅です。駅番号はKK28で、地元住民の生活を支える重要な駅となっています。

歴史

鶴見市場駅は、その歴史の中で数度の変遷を経験しています。

1905年（明治38年）12月24日：市場駅として開業。
1915年（大正4年）：八丁畷駅の開業に伴い、一時的に廃止。
1916年（大正5年）：地元からの強い要望により、旧来の位置から230mほど神奈川寄りに場所を移して再開業。
1927年（昭和2年）4月：現在の鶴見市場駅に改称。
1944年（昭和19年）12月26日：第二次世界大戦中の灯火管制下で、上り列車と後続列車が衝突する痛ましい事故が発生。この事故により、53名が亡くなり、46名が重軽傷を負いました。
1968年（昭和43年）6月15日：平日朝のラッシュ時限定で、上り急行の臨時停車を開始。
1983年（昭和58年）4月：駅舎が橋上化され、同時にホームの有効長が8両編成に対応できるように延長されました。
1999年（平成11年）7月31日：ダイヤ改正により京急蒲田以南の急行が廃止されたため、急行の臨時停車も終了しました。

駅構造

鶴見市場駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、橋上駅舎を備えています。かつて急行の臨時停車駅であったため、ホームの有効長は8両編成に対応しています。駅のバリアフリー化も進められており、改札階と各ホームを結ぶエレベーターが設置されています。

のりば

利用状況

横浜市統計書によると、2023年度の1日平均乗降人員は19,249人（乗車人員：9,741人、降車人員：9,508人）となっています。また、京急電鉄のデータによると、2022年度の1日平均乗降人員は18,102人で、京急線全72駅中32位です。近年の乗降人員の推移からも、安定した利用があることが伺えます。

駅周辺

駅周辺は主に住宅地として利用されています。駅前から旧東海道沿いの熊野神社まで続く「市場銀座」は、かつては賑わいを見せていましたが、近年では新たな店舗も増え、再び活気を取り戻しつつあります。旧東海道には一里塚が残されており、歴史を感じさせる風景も残っています。

また、鶴見市場駅は箱根駅伝の鶴見中継所の最寄り駅（駅から徒歩2分）としても知られています。中継所が設置される場所には記念碑が建てられており、駅伝開催日には多くの観客で賑わいます。

駅の周辺には大規模な分譲マンションが多く、特に1980年代以前は不二家の菓子工場、日野車体工業、富士電機などの工場や中小規模の町工場が多数存在していました。現在、大型スーパーマーケットは駅周辺にはありません。

主要施設

鶴見市場郵便局
国道15号（第一京浜）
旧東海道
鶴見川
市場小学校、市場中学校

バス路線

横浜市営バスが以下のバス停から発着しています。

市場（国道15号・徒歩3分）
<16> 鶴見総合高校経由鶴見駅前行
<16> 鶴見橋経由鶴見駅前行 ※ 平日朝のみ
熊野神社前（いちば銀座側・徒歩3分）
<18> 矢向駅前行
<18> 鶴見駅前・生麦行

隣の駅

京浜急行電鉄

本線
■快特・■特急・■急行：通過
■普通：八丁畷駅 (KK27) - 鶴見市場駅 (KK28) - 京急鶴見駅 (KK29)

脚注

注釈

特になし

出典

京浜急行電鉄の1日平均利用客数
神奈川県県勢要覧

関連項目

日本の鉄道駅一覧

外部リンク

鶴見市場駅（各駅情報） - 京浜急行電鉄

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