しなのエンタープライズ

しなのエンタープライズ株式会社について

しなのエンタープライズ株式会社は、かつて長野県長野市に本社を置いていた、東日本旅客鉄道（JR東日本）の完全子会社でした。JR東日本長野支社管内において、駅業務の受託を中心に、スーパーマーケットや売店・喫茶店の運営など、幅広い事業を展開していました。

しかし、2011年（平成23年）に株式会社ステーションビルMIDORIに吸収合併され、その歴史に幕を閉じました。ここでは、合併前の事業内容と、その後の状況について詳しく解説します。

主な事業内容

しなのエンタープライズは、主に以下の事業を行っていました。

1. 駅業務の受託
JR東日本長野支社管内の複数の駅で、駅業務を受託していました。具体的には、以下の駅が挙げられます。
[信越本線]]：今井駅、[[北長野駅]、[三才駅]、[牟礼駅]
篠ノ井線：広丘駅、平田駅、南松本駅、聖高原駅
大糸線：北松本駅、一日市場駅、南豊科駅、信濃松川駅
小海線：臼田駅、岩村田駅、小諸駅みどりの窓口
これらの駅業務は、合併後、JR東日本グループの長鉄開発株式会社に引き継がれました。

2. スーパーマーケットの運営
「生鮮市場JC」というスーパーマーケットを運営していました。
この「生鮮市場JC」は、国鉄共済組合物資部の物販店舗事業を前身としており、ジェイアール東日本コンビニエンス（JR東日本リテールネットの前身企業の一つ）が展開していたコンビニエンスストア「JC」のエリアフランチャイズに転換後、しなのエンタープライズが独自にスーパーマーケット業態として開始したものです。
コンビニ業態としての長野地区のJCは撤退し、JC自体もNEWDAYSに統合されて消滅しましたが、「生鮮市場JC」の名称は引き続き使用されており、結果的にJR東日本グループ内で唯一「JC」の名称が存続している形となっています。（NEWDAYSの項目も参照）
店舗：生鮮市場JC長野中央店
スーパーマーケット事業は、合併後、株式会社ステーションビルMIDORIに引き継がれました。

3. 売店・喫茶店の経営
JR東日本長野支社管内の一部の駅で、売店や喫茶店、駅ビルの運営を行っていました。
これらの事業も、合併後、株式会社ステーションビルMIDORIに引き継がれました。

合併後の状況

2011年の株式会社ステーションビルMIDORIへの吸収合併により、しなのエンタープライズ株式会社は解散しました。同社の事業は、ステーションビルMIDORIや長鉄開発株式会社などのJR東日本グループ各社に引き継がれ、現在に至ります。

まとめ

しなのエンタープライズ株式会社は、長野県内の駅業務や地域密着型の店舗運営を通じて、地域社会に貢献してきた企業でした。吸収合併という形でその歴史を終えましたが、同社が培ってきたノウハウや事業は、JR東日本グループ内で引き継がれ、新たな形でその役割を果たしています。

外部リンク

しなのエンタープライズ

もう一度検索