岩村田駅

岩村田駅：小海線の歴史と未来を繋ぐ駅

長野県佐久市岩村田に位置するJR東日本小海線の岩村田駅は、1915年（大正4年）8月8日、佐久鉄道小諸～小海間の開通と同時に開業しました。当初は旅客と貨物の両方を扱っていましたが、1982年には貨物取扱いを廃止、1984年には荷物扱いも廃止となりました。その後、1987年の国鉄分割民営化により、JR東日本の駅となりました。

長い歴史を持つ岩村田駅ですが、近年では変化の時代を迎えています。2022年2月にはみどりの窓口の営業を終了、同月3月には指定席券売機が導入されました。そして、2024年6月からは駅舎の建て替え工事が始まる予定で、2025年3月には新駅舎での営業開始を予定しています。この改修により、駅は現代的な機能を備え、利用者の利便性が向上することが期待されます。

駅舎は地上駅で、単式ホーム2面2線を有しています。ホーム間は跨線橋で連絡しており、かつては駅舎と反対側のホームは島式ホームでした。現在、中込駅が管理し、ステーションビルMIDORIが業務を委託しています。駅には自動券売機と指定席券売機が設置され、利用客の利便性を高めています。開業当初は、祭事の際には駅南東側の柳町踏切付近に臨時停車場が設置されていたという歴史もあります。

JR東日本によると、2023年度の1日平均乗車人員は1,127人です。2000年度以降、利用状況は推移しており、地域における交通の要衝としての役割が伺えます。

駅周辺は、バス路線が充実しています。駅前には千曲バスの中仙道線（佐久医療センター・中込駅、立科町役場・蓼科高校方面）、佐久御代田線（小田井中央・御代田駅、浅間総合病院方面）が停車しています。また、JRバス関東の高速バス（東京新宿方面）も利用可能です。かつては佐久市循環バスも運行されていましたが、2021年9月30日に廃止されました。

岩村田駅周辺には様々な施設があり、生活利便性も高いです。駅からは徒歩15分の距離に鼻顔稲荷神社があり、当駅のスタンプにもその図柄が採用されています。

岩村田駅は、小海線沿線における重要な駅として、地域の活性化に貢献しています。歴史と現代が交差するこの駅は、これからも地域住民や観光客にとってかけがえのない存在であり続けるでしょう。今後の新駅舎完成によって、さらなる発展が期待されます。

隣の駅

北中込駅
佐久平駅

※臨時快速「HIGH RAIL 1375」の停車駅については、別途ご確認ください。

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