ちいさき群

小さき群について

小さき群（ちいさきむれ）は、アメリカ合衆国のサンフランシスコでのリバイバルに刺激を受けて創設された、日本の伝道団体です。特にホーリネス運動（きよめ運動）の初期の形態を反映しており、その団体名は福音書のルカ12章32節に由来しています。

設立と活動の始まり

この団体は1894年に東京の本郷で生活を共にしながら伝道活動を開始しました。最初は一軒家を借りて、共同生活を行っていったのです。午前中には祈祷会や聖書講義を行い、夜には伝道するというスタイルで、東京一帯にその活動を広げていきました。

翌年の7月には、河辺貞吉と御牧碩太郎が青森を縦断する形で伝道を行い、その後、1895年2月には京都に移り、国内勧業博覧会の際に活動を展開しました。その中で、笹尾が講師を務める嵐山聖会も開催され、ウースターとスメルサーという宣教師も加わってきました。

また、3月には広島アライアンス教会の集会で三谷種吉が救われるなど、メンバーの中からも信仰が芽生える場面が見られました。

内部の意見の違いとその後

しかし、伝道活動が進むにつれ、活動や方針に関して意見の相違が発生しました。特に宣教師たちの助言を受けて、1896年にはメンバーの笹尾鉄三郎、御牧碩太郎、土肥修平らが秋山由五郎を加え、さらに深い修養を求めてバークレー・バックストンの元で学ぶことになりました。この段階で団体内にはさまざまな考え方が存在し、それぞれのメンバーが個々に成長していく道を選ぶこととなりました。

主なメンバー

小さき群には、多くの志のあるメンバーが在籍していました。具体的には、河辺貞吉、笹尾鉄三郎、松野菊太郎、御牧碩太郎、須永徳太郎、土肥修平、木田文治、秋山由五郎などがその代表的なメンバーです。彼らはそれぞれの信仰の道を歩み、さまざまな教会や団体で活動していきました。

参考文献

小さき群に関する詳細な情報は、以下の文献に記されています。

• - 山口幸子著「ホーリネスの流れ」（日本ホーリネス教団出版局、1999年）
• - 荒木寛二著『バックストン』（教会新報社、1982年）

小さき群は、日本におけるホーリネス運動の重要な草分けとして、今もなおその歩みが語り継がれています。この団体の活動は今後の信仰の道しるべとなり、さまざまな形で日本のキリスト教に影響を与え続けています。

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