ひばり姫初夢道中

ひばり姫 初夢道中

1952年12月29日に公開された、松竹京都製作の時代劇コメディ映画です。モノクロ、スタンダードサイズで、上映時間は92分です。

あらすじ

青空城のひばり姫は、病に伏せる父親の正治公を心配していました。父親に代わり伊勢参拝からの帰り道、ひばり姫の行列は黒頭巾の武士集団に襲撃されます。忠臣の甲田弘之進と乙川落兵衛らの活躍で撃退はしたものの、行列は散り散りになり、ひばり姫は二人と離れ離れに。なんとか城の近くまで戻るも、家老の赤倉大膳が厳重に警備しており、城に近づくことすらできません。その警戒ぶりから、城内で何かの陰謀が企てられていることを察知した三人は、むやみに城へ近づけない状況に戸惑います。

慎重な甲田と乙川に対し、大胆で行動的なひばり姫は、木こりの少年に変装し、城に招かれる旅芸人一座に紛れて城へ潜入します。病床の父親に家老の悪事を訴えますが、父親は家老を深く信頼しているため、信じてもらえません。そこでひばり姫は、城下に潜伏し、家老の悪事を暴く証拠を集めることを誓います。そのことを問い詰められた大膳は、ついに城主であるひばり姫の父親を天守閣に幽閉してしまいます。

大膳の企みは、黒鷹城と結託して青空城を乗っ取ることでした。ひばり姫は、大金がなくなったことが縁で、旅芸人一座で働くことになります。盗んだのは気の毒な身の上の梢という女性。居づらくなった梢は一座を去り、鳥追い女になります。大膳のバックアップで悪事を働くヤクザの大六は、一座の人気者「千秋太夫」を誘拐します。舞台の幕が破れたアクシデントで、ひばり姫が飛び入りで舞台に立つことになり、その歌と踊りの才能が認められ、「つばめ太夫」として一座で活躍します。毎日愉快に過ごしますが、舞台姿を大膳の部下に見られ、一座を抜け出すことに。ひょんなことから、梢の父親に助けられ、子守娘として潜伏します。

ひばり姫は、ようやく甲田と乙川と再会し、父親が幽閉されていることを知ります。大六の屋敷に乗り込み、捕らえて、大膳が城下で行っている悪事の証拠を手に入れます。青空城での祝賀会で、大膳のお気に入りの梢が踊る予定にあわせ、ひばり姫も大膳の前で踊りを披露します。その後、甲田や乙川、そして虐げられていた村人たちと共に、大立ち回りの末に大膳一党を打ち破ります。平和が戻った青空城で、ひばり姫は名残惜しそうに旅芸人一座の人々を見送るのでした。

スタッフ

製作：杉山茂樹
企画：福島通人
監督：大曾根辰夫
脚色：八住利雄
撮影：片岡清
照明：蒲原正二郎
録音：川北武夫
美術：川村鬼世志
音楽：万城目正
挿入歌：「初夢道中」「乙女道中」作詞：西條八十 作曲：万城目正 唄：美空ひばり
編集：富田味津三
装置：天木庄八
装飾：小島清文
技髪：花畑秀雄
結髪：木村よし
衣裳：三？清子
殺陣：川原利雄
進行：桐山正男
監督助手：酒井辰雄

キャスト

ひばり姫 - 美空ひばり
甲田弘之進 - 高田浩吉
乙川落兵衛 - 森川信
梢 - 宮城千賀子
からすの大六 - 堺駿二
六助 - 伴淳三郎
赤倉大膳 - 小林重四郎
正治公 - 永田光男
千秋太夫 - 神楽坂はん子
早見三之進 - 西川ヒノデ
座員 - 島ひろし
座員 - ミスワカサ
晴吉 - 川田晴久
太之亮 - 青山宏
広野 - 鮎川十糸子
千太 - 高屋朗
忠八 - 富本民平
玉島愛造
田中謙三
保瀬英二郎
加藤秀樹
瀧川美津江
岡田和子
灘宏治（ダイナブラザーズ）
鹿島利之（ダイナブラザーズ）
小島宏之（ダイナブラザーズ）
光妙寺三郎
宮嶋安芸男
若修作
宮武要
青山正雄
松井光二郎
蓑和田敏
大塚茂
吾妻浩二
ヤサカ俊夫
毛利俊夫
鈴木稔
中原伸
河上君榮
鈴木房子
井上晴美
静山繁男
大和久乃
小松美鈴
吾妻道代
八坂照子
三笠輝子
荒木久子
二葉和子
光静江
内堀徳子
里見和子
原純子

外部リンク

ひばり姫 初夢道中 - 映画.com
* ひばり姫 初夢道中 - 日本映画データベース

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