ふたば書房

株式会社ふたば書房

株式会社ふたば書房（ふたばしょぼう）は、京都府京都市に本社を置く、日本を代表する書店および雑貨事業を展開する企業です。創業は1930年であり、西陣に初めて開店した書店からその歴史が始まります。この企業は、そこから長い歴史を有する書店チェーンとして多くの人々に親しまれています。また、ふたば書房の系列には「株式会社ふたば書房出版局」が存在していますが、広島や東京にあるフタバ図書とは一切の関係がありません。

沿革

ふたば書房は1930年に創業し、1960年に「有限会社ふたば書房」を設立しました。その後、1997年には株式会社として改組しました。1993年には雑貨事業部を設立し、生活用品や雑貨を取り扱うセレクトショップ「アンジェ」、「ノイシュタット」、「クロッシェ」など、多くのブランドを展開しています。これらの活動によって、地域の人々に対して新しい選択肢を提供しています。

また、2015年にはムック『本屋へ行こう！！』にて、大垣書店に次いで京都府内で第2位の売上を記録しました。さらに2011年に、書籍と雑貨を融合させた新業態「FUTABA+」を京都マルイにオープンし、隣接するスターバックスコーヒーと協力した「ブック＆カフェ」の形態で新しい顧客層を獲得しました。この新店舗は好評を得たため、2015年には神戸マルイにも店舗を展開しました。

社長は絵本専門士の資格を持っており、SNSプラットフォームX（旧Twitter）で4,000人以上のフォロワーを有しています。また、KBS京都ラジオの「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」でも定期的に書籍紹介を行い、積極的に情報発信を続けています。

2023年には宮島未奈による小説『成瀬は天下を取りにいく』が話題となり、その中に閉店間近の西武大津店が舞台として描かれています。この小説の中には、ふたば書房・西武大津店が実名で登場し、再び地域とのつながりを強化しています。

店舗

ふたば書房の店舗は京都府内を中心に、滋賀県、大阪府、兵庫県にも展開しています。具体的な店舗展開は以下の通りです。

• - 滋賀県: 野洲店（野洲市・アルプラザ野洲）、南草津店（草津市・フェリエ南草津）
• - 京都府: ゼスト御池店（中京区）、京都駅八条口店（下京区・近鉄名店街みやこみち）、山科駅前店（山科区・ビエラ山科）、紫野店（北区）、洛西店（西京区・ラクセーヌ）、大丸京都店（下京区）、絵本カフェMėbaė（北区）
• - 大阪府: 茨木店（茨木市・イオンタウン茨木太田）、光明池店（堺市南区・サンピア）
• - 兵庫県: FUTABA+ プリコ垂水店（神戸市垂水区）

また、雑貨ブランドとしても複数の店舗を運営しており、関東や関西を中心に広がっています。2023年9月現在、アンジェやノイシュタットを含むさまざまな店舗が全国に展開されており、多様なセレクト商品を提供しています。

まとめ

株式会社ふたば書房は、長い歴史と多様な事業展開を持つ企業であり、地域社会への貢献を目指しています。書籍と雑貨の両方を取り扱うことで、顧客に新しい価値を提供し続けています。これからも、その取り組みは地域のみならず広く愛され続けることでしょう。

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