ふ・し・ぎ・なBABY

映画『ふ・し・ぎ・なBABY』の詳細解説

『ふ・し・ぎ・なBABY』は、1988年12月18日に公開された日本のアイドル映画です。監督は根本順善が務めました。人気アイドルグループ「光GENJI」のメンバーが主演を務め、同時上映の『…これから物語 〜少年たちのブルース〜』と合わせて、当時のアイドル映画ブームを盛り上げました。

あらすじ

映画は、光GENJIのメンバーが、映画撮影のために一時的に抜けた「光」の2人を除く5人で休暇を楽しむ場面から始まります。しかし、彼らが暮らす合宿所に、ある日突然、見知らぬ赤ちゃんが置き去りにされます。その赤ちゃんは「舞夢」と名付けられ、警察に届けようとするも、メンバーから離れようとしません。仕方なく、メンバー全員で舞夢の面倒を見ることに。

ところが、舞夢はただの赤ちゃんではありませんでした。不思議な力を持っており、メンバーの怪我を瞬時に治したり、普段はできないバック転を成功させたり、しまいには全員が宙に浮いて空中遊泳を楽しんだりと、次々と不思議な現象が起こります。しかし、その一方で、事故に遭いそうになったり、怪しげな三人組に狙われたりと危険な目に遭うこともあり、メンバー間での喧嘩も絶えません。

そんなある晩、メンバーは夢の中で舞夢から「明日ドリームレイクに連れて行って」と頼まれます。翌日、メンバーは舞夢を夕暮れまでに湖に送り届けることを決意。ローラースケートを駆使して、舞夢を狙う三人組を振り切り、無事にドリームレイクに到着します。そこで、舞夢の正体が天国から落ちてきた天使の子供であることが判明。舞夢はメンバーに見送られ、まばゆい光と共に天国へと帰っていきます。

キャスト

GENJI (本人役)
諸星和己
佐藤寛之
山本淳一
赤坂晃
佐藤敦啓
光 (本人役)
大沢樹生
内海光司
赤ちゃん・舞夢：江島舞夢
近松：松澤一之
宮戸：八名信夫
安生：桜金造
中野：渡嘉敷勝男
警官：荒勢
天使の声：鈴木富子
その他：河原さぶ、深見博、勇静華、佐々木修平、森富士夫など

スタッフ

監督：根本順善
企画：ジャニー喜多川
原案：飯田譲治、北原陽一
脚本：飯田譲治
音楽：義野裕明
撮影：杉村博章
別班撮影：藤石修、栗山修司
美術：小川登美夫、大橋実
照明：佐藤勝彦
録音：弦巻裕
編集：阿部浩英
助監督：森谷晃育、藤得悦、落合俊一
音響効果：帆苅幸雄
製作担当：磯村達也
レコーディングプロデューサー：渡辺有三
振り付け：ボビー吉野
特殊合成：白組
操演：白熊栄次
ファイティングコーディネーター：國井正廣
カースタント：武士レーシング
TVスタジオシーン協力：東宝舞台、八峯テレビ、テレフィット、東京テレビ技術、ヤマモリ、東京特殊効果、興進電化、彩光
MA：アオイスタジオ
現像：東京現像所
スタジオ：東宝スタジオ
楽曲協力：ヤマハ音楽振興会、フジパシフィック音楽出版、ジャニーズ出版
協力：森永乳業、大塚化学、不二家
エクゼクティブ・プロデューサー：堀口壽一、増田久雄
製作者：三ツ井康、稲葉昭典
プロデューサー：鎌田敏郎、森田和郎、小滝祥平、藤島ジュリーK、佐倉寛二郎
製作協力：ジャニーズ事務所、プルミエ・インターナショナル
製作：フジテレビジョン、ニッポン放送、ポニーキャニオン、東宝

使用楽曲

映画内では、光GENJIの以下の楽曲が使用されています。

「いつか、きっと…」
「あ・き・す・と・ぜ・ね・こ」
「ガラスの十代」
「STAR LIGHT」
「パラダイス銀河」

評価

公開当時、配給収入は10億円を超え、1989年度の邦画ベスト8位にランクインするなど、東宝配給のアイドル映画が下火になりつつあった時代に、健闘を見せました。アイドル映画としての人気だけでなく、ファンタジー要素を取り入れたストーリーは、多くの観客を魅了しました。

外部リンク

ふ・し・ぎ・なBABY - allcinema
* ふ・し・ぎ・なBABY - KINENOTE

もう一度検索