ほっとゆだ駅

ほっとゆだ駅の概要

ほっとゆだ駅は、岩手県和賀郡西和賀町川尻に位置する東日本旅客鉄道（JR東日本）北上線の駅です。この駅は、入浴施設「ほっとゆだ」を併設しており、訪れる人々に温泉浴の楽しみを提供しています。駅名の「ほっとゆだ」は、周囲の自然と温泉の恵みを象徴しています。

駅の歴史

ほっとゆだ駅は、1922年12月16日に鉄道省の西横黒線陸中川尻駅として開業しました。その後、1987年4月1日に国鉄が民営化されJR東日本の駅になります。1989年4月には温泉施設「ほっとゆだ」の営業が開始され、同時に新駅舎が運用を開始しました。これに伴い駅名もほっとゆだ駅に改称され、今では温泉付きの特徴的な駅として広く知られています。1995年には新設された跨線橋が供用開始となり、駅構内の利便性が向上しました。

2002年には「東北の駅百選」に選定され、その独特の魅力を認められました。また、2019年には簡易型自動券売機でのきっぷ販売が終了し、今後はえきねっとQチケのサービスが2024年に開始される予定です。

駅の構造

ほっとゆだ駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅です。以前は3線あったものの、現在は2面2線で運用されています。互いのホームは構内踏切で接続されています。この駅は、JR東日本東北総合サービスが受託する業務委託駅であり、駅舎にはみどりの窓口や販売機、売店があります。

現在の駅舎は、1989年に建設された木造2階建ての建物で、総工費は約1億2千万円であり、湯田町が大部分を負担しました。この駅舎は「全国的にも珍しい温泉付き駅舎」としても知られています。

利用状況と周辺地域

2023年度のJR東日本のデータによると、ほっとゆだ駅の1日あたりの平均乗車人員は107人で、この数字は地域の交通環境を反映しています。駅周辺には西和賀町役場や郵便局があり、地域にとって重要な交通拠点となっています。また、岩手県道118号や国道107号、県道215号が通り、近隣のアクセスも良好です。

温泉施設「ほっとゆだ」

駅に併設されている「ほっとゆだ」は、日帰り入浴が可能で、営業時間は早朝から夜間まで開かれています。ただし、入場は閉館の30分前までに限られ、特定の休館日もあります。大人の入浴料は440円で、65歳以上の西和賀町居住者は350円、また子供（小・中学生）は260円となっています。貸切風呂も設定されており、家族や友人と一緒に温泉を楽しむこともできます。

温泉の効能としては、動脈硬化や皮膚病への効果があるとされ、浴槽にはあつめ、ふつう、ぬるめの3種類があります。特に特徴的なのは、浴場の壁に設置された信号機で、列車の接近を知らせる役目を担っています。

交通の利便性

ほっとゆだ駅にはいくつかのバス路線も運行されており、地域住民や観光客に便利な交通アクセスを提供しています。西和賀町民バスはもちろん、その他のバス路線も利用可能です。

このようにほっとゆだ駅は、温泉と鉄道の両方を楽しめるユニークな駅であり、訪問者にとって忘れられない体験を提供しています。

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