ぼくドラえもん (ドリームキャスト)

『ぼくドラえもん』：ドリームキャストで体験する、ドラえもんの未来物語

2001年1月25日、セガトイズより発売された『ぼくドラえもん』は、唯一のドリームキャスト用ドラえもんゲームソフトです。シミュレーションアドベンチャーゲームとして、プレイヤーはドラえもんとなり、のび太の未来を彩る冒険に挑みます。

ゲーム内容：1年間の物語、そして結婚の行方

プレイヤーはドラえもんとして、150種類以上のひみつ道具を駆使し、のび太をサポートします。1年間を48話（1話1週間）にわたるシナリオで進行し、最終的な目標はのび太としずかの結婚成就です。

ゲームは、メッセージ選択、道具選択、キャラクター捜索といった要素で進行します。しかし、原作通りの展開を選択すると、逆に「シナリオ失敗」となるケースもあり、プレイヤーの選択が未来を大きく変える鍵となります。

強制的にシナリオ失敗となるイベントも存在します。例えば、空き地でジャイアンのリサイタルに無理やり参加させられるなど、予想外の展開が待ち受けています。

シナリオ失敗を重ねると、未来が変わってしまい、ジャイ子との結婚というバッドエンドを迎える可能性があります。このエンディングは、ドラえもん自身の行動によって作られた未来という、興味深い解釈をプレイヤーに与えます。

登場人物：おなじみのキャラクターたち

ゲームには、おなじみのキャラクターたちが登場します。キャラクターボイスは限られており、定番セリフ以外はテキスト表示が中心です。

ドラえもん（声優：大山信代）: 主人公。ひみつ道具で、のび太をサポートします。
のび太（声優：小原乃梨子）: ドラえもんの助けを必要とする少年。
しずか（声優：野村道子）: のび太の幼馴染で、物語の鍵を握る存在。
ジャイアン（声優：たてかべ和也）: のび太をいじめるガキ大将。
スネ夫（声優：肝付兼太）: のび太をいじめるガキ大将の仲間。
玉子（声優：千々松幸子）: のび太の母。
のび助（声優：中庸助）: のび太の父。
ドラミ: 3ヶ月（12話）ごとに登場し、のび太のドラえもんへの信頼度を伝えます。
セワシ: 物語の冒頭に登場し、のび太のもとへドラえもんを連れてきます。

さらに、ドラえもんのエネルギー源である「ドラやき」も重要な要素です。ドラやきは移動やシナリオ進行に必要で、移動手段によって消費量が異なり、押入れで寝るか、ミニゲームをクリアすることで回復します。

ひみつ道具とミニゲーム：多様な道具と挑戦

ゲームでは、タケコプターやどこでもドアなど、おなじみのひみつ道具が登場します。それぞれ使用回数に制限があり、戦略的な使用が求められます。

移動手段としては、タケコプターとどこでもドアの2種類があり、それぞれ使用回数に制限があります。タケコプターは移動時間によってドラやきの消費量が変化します。

ミニゲームは3種類あり、クリアするとドラやきを獲得できます。

肩たたき: リズミカルな肩たたきでママを癒すゲーム
草むしり: ネズミに注意しながら庭の草むしりをするゲーム
おかたづけ: ネズミに注意しながら、台所の片付けをするゲーム

音楽：懐かしのドラえもんソング

ゲーム内では、『ドラえもんのうた』や『おれはジャイアンだ！』といった、おなじみの楽曲が使用されています。

制作スタッフ：豪華な制作陣

『ぼくドラえもん』は、藤子・F・不二雄プロ、小学館、シンエイ動画、小学館プロダクション、セガトイズといった、錚々たる制作陣によって開発されました。

このゲームは、ドラえもんの世界を深く体験できる、唯一無二の作品と言えるでしょう。

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