アサシン クリード ローグ

『アサシン クリード ローグ』は、ユービーアイソフトが開発し、2014年に発売されたステルスアクションゲームです。アサシン クリードシリーズの7作目にあたり、『アサクリ ローグ』とも呼ばれています。

2018年には『アサシン クリード ローグ リマスター』がPlayStation 4|PlayStation_4とXbox One向けに発売され、さらに2019年には本作と『アサシン クリード IV ブラック フラッグ』をセットにした『アサシン クリード リベルコレクション』がNintendo Switchでも発売されました。

概要

本作の時代設定は、『アサシン クリード IV ブラック フラッグ』よりも後、『アサシン クリード III』の前日譚となっています。また、北米では『アサシン クリード ユニティ』へのプロローグとなるミッションも含まれており、『III』でアキレスの足が悪い理由や北米のアサシン教団が衰退した理由が明らかになります。

ストーリーは18世紀中頃の七年戦争を背景に、アサシン教団からテンプル騎士団へ寝返ったシェイ・パトリック・コーマックが主人公です。『III』と『IV』に続くケンウェイサーガの最終章として、アキレス、アドウェール、ヘイザム・ケンウェイなど、過去作のキャラクターが多数再登場します。ゲームプレイは、『アサシン クリード IV ブラック フラッグ』に近い、船を中心とした海洋探検と三人称視点での陸地探検が組み合わされていますが、新機能も追加されています。

ストーリー

1750年代の北アメリカ大陸。若きアサシン、シェイ・パトリック・コーマックは、アサシン教団の一員としてアメリカ植民地で自由のために戦いながら、先駆者の遺跡の情報を集めていました。しかし、テンプル騎士団との戦いの中で、大義のためには弱者を犠牲にしなければならないことに疑問を抱きます。

ある時、先駆者の遺産「エデンのかけら」がリスボンにある遺跡に保管されていることが判明し、シェイは回収任務に当たります。しかし、「かけら」に触れたことで破滅的な災害が引き起こされ、その危険性を目の当たりにしたシェイは、これ以上「かけら」に干渉すべきではないと主張しますが、アサシン教団の仲間たちからは一蹴されます。教団による新たな「かけら」の捜索を阻止しようとしたシェイは、裏切り者として追われ、銃弾を受けて大西洋に沈んでしまいます。

一命を取り留めたシェイは、アサシン教団の目的を阻止するため、テンプル騎士団と手を組み、「アサシンハンター」としてかつての兄弟たちに刃を向けることになります。

登場人物

主人公

シェイ・パトリック・コーマック（Shay Patrick Cormack）
声 - 佐藤拓也
元アサシンで、後にテンプル騎士団のアサシンハンターとなる。アサシン時代は教団支部長のアキレスからも一目置かれる実力者だったが、無礼で高慢な性格。口癖は「運は自分で掴むものだ(I make my own luck.)」。リスボンでの事件に責任を感じ、手稿を教団から盗んで破棄しようとしたが、撃たれて海に転落。その後、テンプル騎士団の理念に賛同し、騎士団に協力。最終的にはアサシン教団と決別し、テンプル騎士団に正式加入。かつての仲間を手にかけ、北極の遺跡でリアムと対決し、彼を死に追いやる。ヘイザムから信頼を得て「先駆者の箱」捜索を依頼され、20年後にはフランスで活動する。

アサシン教団

アキレス・ダベンポート（Achilles Davenport）
声 - 辻親八
アサシン教団の導師。『III』にも登場。シェイに遺跡探索任務を与える。シェイの警告を無視し、先駆者の遺跡探索を続ける。北極で遺跡を発見するが、ヘイザムとシェイに阻止される。ヘイザムとの戦いで足に重傷を負い、『III』では隠居生活を送る。
リアム・オブライエン（Liam O'Brien）
声 - 藤真秀
アサシン。シェイをアサシンの道に引き入れた。シェイ離反後もアサシンとして活動し、北極でシェイと戦い崖から転落死。
ホープ・ジェンセン（Hope Jensen）
声 - たなか久美
アサシン。シェイに暗殺術を教える。終盤、シェイの陽動作戦で命を落とす。
ケセゴワーセ（Kesegowaase）
アサシン。シェイに自然界での戦いを教える。モンローが持つ手稿を狙うが、シェイによって殺害される。
ルイ-ジョセフ・ゴルティエ、シュヴァリエ・デ・ラ・ヴェランドリー（Louis-Joseph Gaultier, Chevalier de la Vérendrye）
アサシン。「ル・ジェルフォー号」の船長。シェイと対立し、海戦で敗れて死亡。
ル・シャスール（Le Chasseur）
アサシン。密偵として活動。シェイと決闘して死亡。
アドウェール（Adewale）
声 - 小松史法
アサシン。『IV』の主人公エドワードの副官で、『自由の叫び』の主人公。老体だがアサシンとしての実力は健在。シェイと海戦を繰り広げた末に暗殺される。

テンプル騎士団

ヘイザム・ケンウェイ（Haytham Kenway）
声 - 堀内賢雄
『IV』の主人公エドワードの息子で、『III』の主人公コナーの父。テンプル騎士団の北米支部長。シェイを高く評価し、「先駆者の箱」探索を任せる。北極でアキレスと戦い、シェイの説得で殺害を止め、足を撃ち抜いた。
クリストファー・ギスト（Christopher Gist）
声 - 江原正士
テンプル騎士団の一員。酒好きで、絞首刑になりかけていたところをシェイに救出され、モリガン号の航海士となる。
ジョージ・モンロー（George Monro）
テンプル騎士団の大佐。シェイを救出し、テンプル騎士団に誘う。アサシンとの戦いで重傷を負い死亡。
ジャック・ウィークス（Jack Weeks）
テンプル騎士団の一員。ホープ暗殺作戦に関与。
ローレンス・ワシントン（Lawrence Washington）
テンプル騎士団の一員。ジョージ・ワシントンの兄。病死寸前だったがシェイに暗殺される。
サミュエル・スミス（Samuel Smith）
テンプル騎士団の一員。「先駆者の箱」を所持。
ジェームズ・ワードロップ（James Wardrop）
テンプル騎士団の一員。手稿を所持。
ウィリアム・ジョンソン（William Johnson）
テンプル騎士団の一員。英国の商人。『III』にも登場。
チャールズ・リー（Charles Lee）
声 - 森田順平
テンプル騎士団の一員。英国軍人。ヘイザムの側近。『III』にも登場。

その他

ベンジャミン・フランクリン（Benjamin Franklin）
政治家、発明家。アルバニーで演説を行い、植民地の団結を説く。「先駆者の箱」を電気で起動させようとする。
ジェームズ・クック（James Cook）
イギリス海軍の軍人。ルイブールの戦いに参加。
オナタ（Onatah）
オナイダ族の老人。フランス軍に拘束されていたが、シェイに救出される。

現代

主人公
アブスターゴ・エンターテインメント社の社員。アニムスでシェイの人生を追体験する。
ユハニ・オッツォ・ベルグ（Juhani Otso Berg）
テンプル騎士団の上級騎士。アブスターゴのコンサルタント。対アサシンの作戦を行う「シグマチーム」のリーダー。
ヴァイオレット・ダ・コスタ（Violet da Costa）
テンプル騎士団の一員。ベルグと共に「シグマチーム」に参加。
メラニー・ルメイ（Melanie Lemay）
テンプル騎士団の一員。アブスターゴ・エンターテインメント社のCCO。

舞台

ニューヨーク
マンハッタン島：アサシンに協力するギャングが支配する。
リバーヴァレー
オールバニ（アルバニー）
マウントバーノン
スリーピー・ホロウ
ウィリアム・ヘンリー砦：ウィリアム・ヘンリー砦の戦いの舞台。
北大西洋
セントローレンス湾
アンティコスティ島
ニューファンドランド島：セントジョンズ（セント・ジョーンズ）
プリンスエドワード島
ケープ・ブレトン島
ノバスコシア半島：ハリファックス
ポルトガル
リスボン：先駆者の遺跡がある。1755年のリスボン地震の原因となった出来事が描かれる。
フランス
パリ
ヴェルサイユ宮殿

外部リンク

Assassin's Creed Rogue - アサシン クリード ローグ 日本語版公式サイト（ユービーアイソフト）
* アサシン クリード ローグ - Steam

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