アファール州

アファール州

アファール州は、エチオピアの北東部に位置する州であり、地理的にはエリトリア、ジブチ、ソマリ州、オロミア州、アムハラ州、ティグレ州と国境を接しています。州都はセメラです（2007年まではアサイタ）。

地理

アファール州の大部分はアファール盆地と呼ばれる低平な平原で、降水量が極めて少ないため、広大なダナキル砂漠が広がっています。この地域は、アフリカ大陸で最も低い場所であるアッサル湖（海抜マイナス152m）があることでも知られています。また、ダロル火山は、陸上にある噴火口としては最も標高が低い場所に位置しています。

歴史

この地域には、かつてアダル・スルタン国（1415年-1559年）やムダイト朝オーッサ・スルタン国（1734年–現在）が存在しました。1995年にエチオピアの州が民族ごとに再編成された際、アファール人が多数を占める地域を中心にアファール州が設立されました。

住民

人口

アファール州の人口は増加傾向にあります。

1994年10月11日：110万6383人
2007年5月28日：139万273人
2015年7月1日：172万3000人
2023年7月：207万6000人

民族

民族構成は、アファール人が90.03%を占め、次いでアムハラ人が5.22%となっています。

宗教

宗教は、イスラム教が95.3%と多数を占め、エチオピア正教が3.9%となっています。

行政区画

アファール州は、以下の5つの県に分かれています。

第1アファール県
第2アファール県
第3アファール県
第4アファール県
第5アファール県

世界遺産

アファール州北部のアワッシュ川下流域は、320万年前の化石人骨ルーシーが発見された場所として、ユネスコの世界遺産（文化遺産）に登録されています。この地域は、人類の進化の歴史を物語る上で非常に重要な場所です。

関連項目

エルタ・アレ火山
* ダロル火山

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