アリー・アクバル・サーレヒー

アリー・アクバル・サーレヒー

アリー・アクバル・サーレヒー（ペルシア語: علی اکبر صالحی、Alī Akbar Ṣāleḥī、1949年4月24日 - ）は、イランの政治家、外交官、研究者です。イラクのカルバラーで生まれました。

経歴

現職: 原子力庁長官（2013年8月16日 - ）
過去の要職:
外務大臣（2010年12月13日 - 2013年8月15日）
国際原子力機関 (IAEA) イラン代表部常任代表（1997年 - 2005年）
原子力庁長官（2009年7月16日 - 2010年12月13日）

日本語メディアでは「サレヒ」と表記されることが多いです。

学歴

1949年、イラクのカルバラーで誕生。家族が仕事の都合でイラクに滞在していたためです。

ベイルート・アメリカン大学で学士号を取得
1977年、マサチューセッツ工科大学 (MIT) でPh.D.を取得

研究・教育

シャリーフ工科大学の准教授、学長を歴任
イラン科学アカデミー、国際理論物理学センター (イタリア) にも席を置く
シャリーフ工科大学の学長職は、1982年から85年、1989年から93年の二度にわたって務めました。

外交官としての活動

アリー・アクバル・サーレヒーは、イランの外交政策において重要な役割を果たしてきました。

国際原子力機関イラン代表部大使

1997年3月13日、モハンマド・ハータミー大統領によって国際原子力機関 (IAEA) イラン代表部大使に任命され、2005年8月22日まで8年以上にわたって在任しました。2003年には、イラン代表としてIAEA追加議定書に署名しています。後任はアリー・アスガル・ソルターニーイェ。

イスラーム諸国会議機構事務局次長

2007年から、イスラーム諸国会議機構 (OIC) 事務局長エクメレディン・イフサンオウルのもとで事務局次長を務めました。2009年7月、イラン原子力庁長官への任命により退任。

原子力庁長官（1期）

2009年7月16日、マフムード・アフマディーネジャード大統領はサーレヒーを原子力庁長官に任命しました。前任のゴラームレザー・アーガーザーデは2009年7月10日に辞任しています。アフマディーネジャードがサーレヒーを外務大臣に起用する2011年1月23日まで在任しました。2011年2月13日、アフマディーネジャード大統領はサーレヒーの後任にフェレイドゥーン・アッバースィーを任命しました。

外務大臣

2010年12月13日、アフマディーネジャード大統領がマヌーチェフル・モッタキー外相を罷免し、サーレヒーを外相代理に任命しました。モッタキーは2005年8月24日から外相を務めており、アフマディーネジャード大統領の再選後も引き続き内閣にとどまった唯一の閣僚でした。2011年1月23日、アフマディーネジャードはサーレヒーを外相として任命するむね議会に通告。議会は1月30日、信任投票を実施し、146票の可決票を得て正式に外相に就任しました。

サーレヒーは外相として、国際連合事務総長の潘基文へ「イランはバーレーンとリビアの革命を支援する」との書簡を送りました。

2011年6月19日、議会の一部の議員が、サーレヒーを弾劾する署名を実施しました。これは財政担当外務次官としてモハンマド・シャリーフ・マレクザーデを指名したことが原因です。マレクザーデはイラン外交高等評議会の事務局長を務めており、エスファンディヤール・ラヒーム・マシャーイーの近しい友人でした。

原子力庁長官（2期）

2013年8月15日、ハサン・ロウハーニー大統領より原子力庁長官に任命され、現在に至ります。

2020年10月11日、新型コロナウイルスの検査で陽性反応が出て、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) に罹患していることが報道されました。

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