アルバニア社会党

アルバニア社会党：政局を担う中道左派政党の沿革

アルバニア社会党（アルバニア語: Partia Socialiste e Shqipërisë）は、アルバニアにおける主要な中道左派・社会民主主義政党であり、アルバニア民主党と並んで二大政党制を形成しています。

歴史的背景

1991年、東欧革命とユーゴスラビア紛争の波が、鎖国政策を採っていたアルバニアにも影響を及ぼしました。その結果、アルバニア労働党（共産党）は一党独裁制とマルクス・レーニン主義を放棄し、複数政党制を導入。この変革期に、労働党の後継政党としてアルバニア社会党が誕生しました。

政権獲得と失墜

社会党は、アルバニア初の自由選挙で勝利を収め、ファトス・ナノが首相に就任。しかし、翌年にはサリ・ベリシャ率いるアルバニア民主党に政権を奪われました。その後、ベリシャは大統領として権力を掌握し、ナノを収監するなど、独裁的な傾向を強めました。

混乱と復権

1997年、アルバニア国民の多くが関与していたねずみ講が破綻し、国内は大規模な騒乱に陥りました（1997年アルバニア暴動）。この事態を受け、ベリシャ大統領は辞任。社会党のレジェプ・メイダニが後任の大統領に就任しました。また、ナノも釈放され、同年の議会選挙で社会党が勝利したことで、首相に復帰を果たしました。

2001年の議会選挙でも社会党は勝利を維持しましたが、2005年の議会選挙で敗北し、ナノ政権は退陣。アルバニア民主党のベリシャが首相に返り咲きました。

2009年の議会選挙では、社会党は議席を増やしたものの、再びアルバニア民主党に勝利を許す結果となりました。

ラマ政権の誕生と継続

2013年の議会選挙で、社会党は66議席を維持し、第一党となりました。これにより、党首のエディ・ラマが首相に就任しました（大統領はアルバニア民主党のブヤル・ニシャニ）。

2017年の議会選挙では、74議席（後に75議席）を獲得し、引き続き第一党を維持。16年ぶりに議会の単独過半数を獲得しました。さらに、2021年の議会選挙でも74議席（後に75議席）を獲得し、第一党の地位を維持し、議会の単独過半数の維持に成功しました。

国際的な連携

2003年、アルバニア社会党は社会主義インターナショナルに加盟しました。また、協力政党として欧州社会党にも加盟しています。

外部リンク

[アルバニア社会党（アルバニア語）](https://partiasocialiste.al/'>アルバニア社会党公式サイト（アルバニア語）)

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