アローディス・ビスカイーノ

アローディス・ビスカイーノ（Arodys Vizcaíno）

ドミニカ共和国サン・クリストバル州ヤグアテ出身のプロ野球選手（投手）。右投右打。MLBのカンザスシティ・ロイヤルズ傘下所属。

経歴

プロ入りとヤンキース傘下時代

2007年、アマチュア・フリーエージェントとしてニューヨーク・ヤンキースと契約し、プロのキャリアをスタートさせました。2008年には、ガルフ・コーストリーグ・ヤンキースでプロデビューを果たします。2009年にはA-級スタテンアイランド・ヤンキースで防御率2.13、奪三振率11.06という傑出した成績を残し、その才能の片鱗を見せました。

ブレーブス時代

2009年12月12日、ハビアー・バスケス、ブーン・ローガンとのトレードで、メルキー・カブレラ、マイク・ダンと共にアトランタ・ブレーブスへ移籍。「ベースボール・アメリカ」誌の有望株ランキングでは、マイナー全体で69位にランクインするなど、高い評価を受けました。2010年にはA級ローム・ブレーブスとA+級マートルビーチ・ペリカンズで計17試合に登板し、9勝4敗、防御率2.74の成績を収めました。しかし、「ベースボール・アメリカ」誌のランキングでは93位と、前年よりやや評価を下げました。2011年はA+級リンチバーグ・ヒルキャッツからスタートし、好成績を残して夏場にはAAA級グウィネット・ブレーブスへ昇格。AAA級グウィネットではリリーフとして活躍し、8月10日のフロリダ・マーリンズ戦で念願のメジャーデビューを果たしました。

2012年3月20日にはトミー・ジョン手術を受け、残念ながらシーズンを全休することになりました。

カブス時代

2012年7月30日、ポール・マホーム、リード・ジョンソンとの2対2のトレードで、ジェイ・チャップマンと共にシカゴ・カブスへ移籍しました。

ブレーブス復帰

2014年11月16日、トミー・ラステラとのトレードで、古巣のブレーブスへ復帰しました。2015年3月30日にAAA級グウィネットへ異動。しかし、4月2日に筋肉増強剤のスタノゾロールに陽性反応を示したため、薬物規定違反で80試合の出場停止処分を受けました。この年は36試合にリリーフ登板し、3勝1敗9セーブ、防御率1.60、奪三振率9.9という素晴らしい成績を残しました。2016年は43試合に登板し、一時クローザーも務めて10セーブを挙げましたが、防御率4.42、WHIP1.63、与四球率6.1と不安定な投球が続きました。一方、奪三振能力は向上し、奪三振率11.6を記録しました。2017年もクローザーの機会を得て62試合に登板。5勝3敗14セーブ、防御率2.83、WHIP1.10と前年から成績を大きく改善させました。2018年は39試合に登板して4勝4敗16セーブ、防御率2.11、40奪三振を記録しました。

ブレーブス退団後

2019年5月20日にアンソニー・スウォーザックとのトレードで、ジェシー・ビドルと共にシアトル・マリナーズへ移籍しましたが、移籍後は登板することなくオフの10月31日にFAとなりました。

メッツ傘下時代

2020年はどの球団にも所属せず、浪人生活を送りました。オフの11月4日にニューヨーク・メッツとマイナー契約を結びました。2021年は傘下のAAA級シラキュース・チーフスでプレーし、7試合に登板して防御率2.35、14奪三振を記録。オフの11月11日に自由契約となりました。

ロイヤルズ時代

2022年1月13日にカンザスシティ・ロイヤルズとマイナー契約を結びました。シーズンでは開幕を傘下のAAA級オマハ・ストームチェイサーズで迎え、5月30日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入り。同日のクリーブランド・ガーディアンズ戦で3年ぶりにメジャー登板を果たしました。しかし、6月17日にマイナー契約でAAA級オマハへ配属されました。

投球スタイル

2011年には速球が平均95.9mph（約154.3km/h）を計測しており、カーブの評価も高いです。

詳細情報

年度別投手成績

(2021年度シーズン終了時)

背番号

59 （2011年）
47 （2014年）
38 （2015年 - 2019年）
68 （2022年）

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