アンハルト自由州

アンハルト自由州（1918年 - 1946年）

アンハルト自由州は、1918年のドイツ革命によってアンハルト公国が解体されたことで成立しました。当初は「自由州」として存立しましたが、1934年に「州 (Land)」へと改称されています。この地は、その後の歴史の中で、ザクセン＝アンハルト州へと統合され、その姿を変えていきました。

歴史

1918年9月、ヨアヒム・エルンストがアンハルト公位を継承しましたが、当時17歳と未成年であったため、叔父のアリベルトが摂政となりました。しかし、そのわずか2ヶ月後、ドイツ革命が勃発し、ヨアヒム・エルンストは退位を余儀なくされます。これに先立ち、11月9日にはデッサウで市長のフリッツ・ヘッセを議長とする労兵レーテが結成されました。そして11月14日、ドイツ社会民主党のヴォルフガング・ハイネを首班とするドイツ社会民主党とドイツ民主党の暫定政府が樹立されました。

1918年12月15日の制憲議会選挙では、社会民主党が絶対過半数となる58.03%の得票を獲得しましたが、民主党との連立を維持しました。アンハルト自由州憲法は、制憲議会での審議を経て1919年7月18日に制定されました。

1932年4月24日の州議会選挙では、ナチ党が15議席を占めて第一党となりました。そして5月21日には、ナチ党のアルフレート・フレイベルクを州首相とするナチ党・ドイツ国家人民党の連立政権が発足しました。フレイベルクは初のナチ党出身の首相でした。当時、デッサウのバウハウスは、校長であったハンネス・マイヤーが共産主義者であったためにナチ党から敵視されており、フレイベルクが州首相になると直ちに閉鎖が命じられました。

ドイツ国のすべての自由州は、1933年3月31日のラントとライヒの均制化に関する暫定法律により、実質的に自治権を停止されました。さらに1934年1月30日のライヒ再建法により、すべての自由州の主権はライヒ政府（すなわちナチス・ドイツ）に移管されました。これを受けて、アンハルト自由州はアンハルト州に改称されました。

第二次世界大戦後、アンハルトはソ連占領地域となり、1946年10月20日に旧プロイセン自由州ザクセン県と合併してザクセン＝アンハルト県となりました。1949年のドイツ民主共和国樹立によりその1州となりましたが、1952年の地方行政改革により州が解体されて消滅しました。

1990年のドイツ再統一により、やや領域が変更されつつもザクセン＝アンハルト州が復活しました。1994年の郡制改正によりアンハルト＝ツェルプスト郡が新設され、歴史的な「アンハルト」の名前が州名だけでなく地区名にも反映されました。2007年7月1日の郡制改革では、アンハルト＝ツェルプスト郡は他の郡とともにビターフェルト郡と合併してアンハルト＝ビターフェルト郡となりました (ただし、ビターフェルト郡などいくつかの郡は歴史的なアンハルトの領域には属していませんでした)。一方、アンハルト福音派ルーテル教会の教区は、引き続きアンハルト公国あるいはアンハルト自由州の領域と対応しています。

政治

州議会

アンハルト自由州議会の議事堂はデッサウに置かれ、第1期州議会は1919年2月20日に開会されました。任期は1923年までは3年、1923年からは4年でした。選挙制度は厳正拘束名簿式比例代表制で、議席配分はヘア＝ニーマイヤー式で行われました。アンハルト自由州はライヒ参議院には1議席を持っていました。

元首

元首は1918年から1922年まで州評議会議長、1922年から1933年まで自由州首相、1933年から1945年までは州首相でした。

1918年11月14日 - 1919年7月23日：ヴォルフガング・ハイネ (社会民主党)
1919年7月23日 - 1924年7月9日：ハインリヒ・ダイスト (社会民主党)
1924年7月9日 - 1924年11月25日：ヴィリー・クノール (国家人民党)
1924年11月25日 - 1932年5月21日：ハインリヒ・ダイスト (第2期)
1932年5月21日 - 1940年1月8日：アルフレート・フライベルク (ナチ党)
1940年1月8日 - 1945年4月：ルドルフ・ヨルダン (ナチ党)

国家代理官

ラントとライヒの均制化に関する暫定法律によって自由州の主権は失われ、デッサウに本部を置くアンハルトおよびブラウンシュヴァイクの国家代理官が実権を掌握しました。

1933年5月6日 - 1935年10月23日：ヴィルヘルム・フリードリヒ・レーパー
1935年11月 - 1937年4月20日：フリッツ・ザウケル
1937年4月20日 - 1945年4月：ルドルフ・ヨルダン

参考文献

Walther Eggert: Anhaltisches Mosaik: Landschafts- und Kulturbilder aus dem ehemaligen Land Anhalt. Weidlich, Frankfurt am Main 1971 ISBN 3-8035-0555-0
Johannes Jansson: Das Fürstentum Anhalt und das Erzbistum Magdeburg – 1647. (Historische Karte: Principatus Anhaldinus et Magdeburgensis Archiepiscopatu) Reprint, Rockstuhl, Bad Langensalza 2003, ISBN 3-932554-92-2
Wilhelm van Kempen: Schlösser und Herrensitze in Provinz Sachsen und in Anhalt. Weidlich, Frankfurt am Main 1961
Norbert Michels (Hrsg.): Anhalt in alten Ansichten: Landschaft, Baukunst, Lebenswelten. Mitteldeutscher Verlag, Halle 2006. ISBN 3-89812-350-2
Ralf Regener: Der Freistaat Anhalt in den Anfangsjahren der Weimarer Republik , in: Revolutionäre Zeiten zwischen Saale und Elbe. Das heutige Sachsen-Anhalt in den Anfangsjahren der Weimarer Republik, hg. v. Patrick Wagner und Manfred Hettling, Halle (Saale) 2019, S. 47–68.
Ralf Regener: "Und jetzt fiel die alte, morsch gewordene Eiche" Das Ende der askanischen Herrschaft in Anhalt, in: Das Ende der Monarchie in den deutschen Kleinstaaten. Vorgeschichte, Ereignis und Nachwirkungen in Politik und Staatsrecht 1914–1939, hg. v. Stefan Gerber, Wien / Köln / Weimar 2018, S. 161–179.
Ralf Regener: Der Sturz der Askanier 1918 in Anhalt. Bedingungen, Verlauf und Nachwirkungen des Untergangs einer kleinstaatlichen deutschen Monarchie, Dessau-Roßlau 2013.
Reinhold Specht: Bibliografie zur Geschichte Anhalts. 1930/3
Johannes Wütschke:
Zur Territorialentwicklung Anhalts. In: Anhaltische Geschichtsblätter 13 (1937)
Territorialentwicklung Anhalts. (Atlas des Saale- und mittleren Elbegebiets) 1958

外部リンク

Die Geschichte Anhalts
Geschichte des Landes
* Anholtica

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