アンパサンド (競走馬)

アンパサンド：地方競馬のスターホース

アンパサンドは、2006年にデビューした日本の競走馬です。地方競馬を中心に活躍し、2007年の東京ダービー制覇という大きな功績を残しました。その華麗な競走生活と、引退後の歩みについて詳しく見ていきましょう。

華麗なる競走生活

アンパサンドは、北海道で生まれました。その血統には、桜花賞やスプリンターズステークスを制した名牝ブロケードの血が流れており、恵まれた素質を持っていました。馬名は、「調教師やスタッフの方々を結びつける」という願いを込めて命名されました。

2歳時は、北海道の米川昇厩舎に所属し、数々のレースに出走。JRA認定競走にも挑戦し、未勝利戦で初勝利を挙げると、旭川でのアタックチャレンジでも勝利を収めました。その後、中央競馬にも遠征するも、結果は振るわず。北海道に戻り、イノセントカップを制覇するなど、能力の高さを示しました。年末には、全日本2歳優駿で3着に入線し、将来性を大いにアピールしました。

3歳になると、川崎競馬場の池田孝厩舎に移籍。京浜盃では2着、羽田盃では僅差で2着と惜しいレースが続きました。そして、運命の東京ダービー。スタートで2番人気が大きく出遅れる波乱の中、アンパサンドは、ライバルとの激しい叩き合いを制し、見事優勝を掴み取りました。続くジャパンダートダービーでは、2着と好走しました。その後、左膝の骨片除去手術を受け、休養期間に入ります。

4歳以降は、川崎記念やフェブラリーステークスなど、GI競走にも挑戦しましたが、思うような結果を残せませんでした。しかし、浦和記念で2着に入るなど、底力を示すレースもありました。5歳時には、報知オールスターカップで1年半ぶりの勝利を飾りました。その後もレースに出走しましたが、思うような結果には繋がらなかったため、2011年に現役を引退しました。

引退後

引退後は、生まれ故郷のサンシャイン牧場で種牡馬となりました。その産駒は、2019年に門別競馬場で初勝利を挙げました。東京ダービーにも出走するなど、父譲りの才能を見せています。2018年シーズン終了後は去勢され、乗用馬として余生を過ごしています。

血統と競走成績

アンパサンドの血統は、小岩井農場の基礎輸入牝馬アストニシメント系に遡ります。近親には、グランシャリオカップ優勝馬マイシーズンや、アイビスサマーダッシュ優勝馬サチノスイーティーなど、活躍馬が名を連ねています。

競走成績は、JBISサーチやnetkeiba.comなどで確認できます。

まとめ

アンパサンドは、地方競馬を舞台に、その才能を遺憾なく発揮した競走馬でした。東京ダービー優勝という大きな功績を残し、引退後も種牡馬、乗用馬として活躍を続けました。その生涯は、多くの競馬ファンに感動を与え、記憶に深く刻まれています。地方競馬のスターホースとして、アンパサンドの物語はこれからも語り継がれていくでしょう。

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